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2024/12/21
【高1】SSゼミナール関西研修
12月19日~20日、高1対象のSSゼミナール関西研修が実施されました。
京都大学吉田キャンパスにて理学研究科の化学実験室を訪問し、色についての講義を受けた後、野菜などに含まれる色素の分離実験を行いました。
TLCプレートの疎水性の色素を分離し、紫外線を当てて蛍光が見られるかどうか確認したり、低温にすることで蛍光が強くなることを観察しました。
その後、若手の女性科学者の方から、今までのキャリアや現在行っておられる研究についてお話を伺いました。
研究内容は難しいものでしたが、どのような研究なのかイメージを掴み、自分たちの進路について考える機会とすることができました。
2日目には、大阪公立大学農学部で講義や実習に参加しました。
講師の先生は、地球温暖化防止策の一環として、石油・石炭をエネルギー源として頼るのではなく、バイオマス由来の資源を活用する研究をされています。
特に微細藻類(ミドリムシ)の活用について研究されており、石垣島にある大規模プラントや、培養条件によって油を作る能力があることを紹介していただきました。
ミドリムシが作った油を資源として活用する試みが進められており、近年はゲノム編集技術を活用して遺伝子を操作し、様々な種類の油を生み出すミドリムシを作出できるそうです。
そのようなお話を伺ってから、実際にミドリムシが作った油を抽出し、蛍光物質を油に親和させ、紫外線照射下で確認する実験を行いました。
最初はマイクロピペットの扱いなどに戸惑っていましたが、最終的には全班ミドリムシから抽出した油を確認できました。