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【中学】人権教育
毎年、人権教育として様々な活動に取り組んでいます。
例えば、自閉症の作家のドキュメンタリーから障がいとの向き合い方や人としての尊厳を学んだうえで、その方の本を読んで考えを深めるなどの活動が行われてきました。
今年度は臨時生徒総会を行った後、実在したアメリカの法律家 ルース・ベイダー・ギンズバーグ氏の生涯を描くドキュメンタリー映画を視聴し、性差別の歴史を知り、男女共に平等な世界の実現について考えました。
彼女は性差別の撤廃に取り組んだことで有名で、ジェンダー平等のアイコン的存在の女性です。
また、女性として史上2人目となる最高裁判事を27年に渡って務め、男子大学の女性排除、男女の賃金差別などの問題に果敢に切り込んでいきました。
しかしこの活躍には家族や友人、同僚などの協力や理解はもちろん、彼女の誠実さに賛同する多くの人々の支えが必要不可欠です。
そのような人と人のつながり、女性であることへの差別に立ち向かう勇気、怒りではなく正当に闘う真っ直ぐさなどから、人権について「社会」という視点で見ることができました。
作中に登場する印象的な言葉を紹介します。(元々はアメリカ奴隷制度廃止運動を行ったサラ・ムーア・グリムケ氏の言葉、ギンズバーグ氏は判決文に引用したこともある。)
“I ask no favor for my sex. All I ask of our brethren is that they take their feet off our necks.”
(女性を優遇してくれとは言いません。男性のみなさん、私たちを踏みつけるその足をどけて。)
今後社会の担い手となる生徒は、人権について理解したうえで社会の在り方を考えていく必要があります。
多様な知識と視点を持つ人材として成長するきっかけとなっていると嬉しいです。