トピックス Topics

  1. HOME
  2. トピックス
  3. 聖ジュリーの日
2023/06/13

聖ジュリーの日

6月9日(金)、「聖ジュリーの日」の活動が実施されました。
聖ジュリーの意志を受け継ぎ、彼女の生き方から学びを深める一日です。
今年度は4年ぶりに施設訪問も実施され、コロナ禍前の実施形態にほとんど戻ったと言えそうです。
それでは学年ごとの活動を紹介します。

【中1・高1】
チャイルドファンドジャパンの活動について、オンラインで講話を伺い、自分たちの取り組みに対する理解を深めました。
その後、聖ジュリーの生涯を描いた人形劇を合同で制作しました。
グループごとに場面を決めて、背景や人形を作ったり、ナレーション原稿を作っていきます。高校生のリーダーシップが問われ、共に完成を目指します。
学年を越えた交流が生まれ、Chromebookを活用しながら楽しく活動に取り組みました。

練習をしてから記念館で発表会を行います。
それぞれのグループの場面を繋げると、聖ジュリーの誕生から帰天までの生涯を描き出すことができました。

【中2】
施設を訪問し、説明を受けた後、奉仕活動と交流会を行いました。
奉仕活動では花の手入れや共有遊具の掃除、季節に合わせた掲示物の作成などに取り組み、生活環境の整備に尽力しました。

また利用者の方々と交流することもできました。

交流会は実行委員が進行を担当し、歌やダンスなどを披露しました。
学年で集めたタオルや雑巾をお渡しし、今後施設内で活かしていただく予定です。
自分たちが誰かのためを思い、考え、行動してきたことが、相手に喜んでもらえた体験は大きな糧となるはずです。今回の経験で感じた喜びを今後に活かしてくれると嬉しく思います。

【中3】
映画「あん」を鑑賞し、ハンセン病をはじめ様々な差別のない社会について考えを深めました。
その後、3つのグループに分かれて活動しました。
まずは、聞くことによって内容を理解できるようサポートする「朗読」
実際に使われている機材を使って、音量や話し方にも注意しながら録音しました。

聴覚に障がいのある方のコミュニケーションを助ける「要約筆記」
筆談でのコミュニケーション体験のほか、レシピを聞き取って必要部分を即時に書き残す要約にも挑戦しました。

読むときの音すべてを点字で表現する「点字体験」
一覧表を見ながら文章を打ち、最終的には自分の肩書きや名前を記した名刺も作成しました。

【高2】
4つの施設をそれぞれ訪問させていただき、奉仕活動に取り組みました。

施設の草抜きや窓拭きなどの清掃活動に励んだほか、利用者の方々とのレクリエーションを楽しみました。
マスクのデコレーションやダンス、折り紙などをしたり、スポーツ大会や伝言ゲームなどをするグループもあったようです。
生徒がギターを弾き、みんなで歌う時間もあれば、利用者の方との会話に花が咲く様子も見られました。
交流を通して互いを尊重しあい、支え合って生きていく社会について考えることができました。

【高3】
長島愛生園を訪問し、学芸員の方から直接ハンセン病や人権問題について話を伺いました。
また、歴史博物館では映像資料や書籍を見たり読んだりして、当時の様子を知ることができました。

「知っている知識も、実際に現地に足を運ぶことで理解が深まったと同時に、後世にも伝えなければならないと感じた。」との言葉が、生徒の感想にも見受けられました。
どの学年もそれぞれの活動から、奉仕の心や差別のない社会について考えることができました。
今回の経験を学校生活はもちろん、これからの多様な社会で活かしてくれることを願っています。