トピックス Topics

  1. HOME
  2. トピックス
  3. グローバル講演会
2019/02/07

グローバル講演会

2月7日(木)、JETRO(ジェトロ:日本貿易振興機構)岡山貿易情報センター元所長の

上岡美保子先生をお招きして、中高生にむけてのグローバル進路講演会が

開かれました。

演題の「グローバル社会に必要な力~中学生・高校生の時にやっておいてほしいこと~」

をご自身の経験をもとにお話ししてくださいました。

1.JPG

上岡先生は平成10年にJETROで初めての女性所長に就任され、

その後スウェーデンのストックホルム事務所長として赴任されました。

福祉国家であるスウェーデンで上岡先生が一番初めに感じたことは

「ベビーカーが多い」ということでした。

それはスウェーデンが世界一男女平等な国をほぼ実現しているからでした。

女性の労働力と男性の育児休暇利用率がともに約80%を占めており、

国会議員における女性の割合は45%と日本と比べると社会において女性が

かなり進出していることがわかりました。

その他にも実際スウェーデンでの暮らしで感じた国の違い、ジェンダーのとらえ方、

国民の考え方など、とても興味深い講演をしてくださいました。

2.JPG

3.JPG

これからの日本におけるグローバル進展には英語が必要不可欠となり、

日本をよく知って外国に目を向けてほしいと生徒に対してアドバイスしていただきました。

今回の上岡先生の講演会に参加した生徒の中で、これから何人の人が世界で活躍する

女性になるかとても楽しみです。

本日は貴重なお時間をいただきまして誠にありがとうございました。

【生徒の感想】

・スウェーデンの人口は、日本の12分の1の1012万しかいないけど、人口が少ないから

よいところもあるんだなと思いました。世界一男女平等な国と言うのがすごいなと思いました。

しかも、ゴミを出さずにすべて何かに再生していて環境に優しそうでスウェーデンは

すごいなと思いました。「日本をよく知り、外国を理解し、外国と付き合っていく」と聞き、

私は日本や岡山のことをもっと知って、外国の文化などを理解していくことが大切なんだと

思いました。そして、やる前から「できない」と断らずに、まずやってみて、その努力して

頑張っていれば誰かが見てくれていると信じてチャレンジをしていくことが大切だとわかりました。

・先生の講演を聞いて、スウェーデンのことやこれからどんなことをしたらいいかなどを

学ぶことができました。印象に残ったのは、スウェーデンは世界一男女平等が実現している

ということです。日本だと子供がいても子育ては母親がするものという偏見が多いと思うけど、

スウェーデンは男性も子育てすると言うことで、女性の社会進出もあるのだなと思いました。

男性も女性もどんな職業についても、人間は平等であるということを忘れてはいけないなと

思いました。今回の講演を通して、私はこれから「自分らしい人生」をおくることがとても

大切だと言うことを改めて学ぶことができました。もしかしたら将来外国に行くことが

あるかもしれない。そんな時に、英語で日本の魅力をたくさん話したいと強く思いました。

・先生の話を聞いて、日本はやはり外国に比べてジェンダー差別があるのだなと思いました。

すべての人が平等に暮らせる社会を私たちが作るべきだと感じました。

また、趣味も勉強もできる限りのことを今からチャレンジをしていくことは必ず将来の

自分のためになるのだなと言うことがわかりました。大人になってから、

中学生・高校生のうちにやっておけばよかったなと思うことがないように、

これからの学校生活を悔いのないようにすごしたいと思います。「何事も断らない。」

という先生の言葉がとても印象に残りました。多様性が進み続けるグローバル社会に

必要な力を今から養っていきたいです。

・スウェーデンは、日本とは全く違い、平等でとても環境に優しい国だと思いました。

また高福祉高負担ということで国民がきちんと承認し、子育ては夫と妻共同で育休を取り、

2人で子供を育てていく方針がとても素敵だなと思いました。

とても驚いたのが、私立も公立も大学院を出るまで学費が無料、中学校は給食費や教科書

などが無料ということです。高い税金を払っているが、それは必ず教育や育児、

年金などで返ってくる社会に対しての国民の信頼がとても強くあるんだなととても

感心しました。そして、19歳の男の子が国会議員をしており、年が若い人がとても

発言しやすい社会なんだとわかりました。

・男女平等を掲げているスウェーデンの経済政策はとても興味がわいた。

私は男性も女性も住みやすい社会をつくりたいと思っていて、

「人間は生まれながらみんな障がいを持っている」という考えはとても素晴らしい

と思った。また、日本とスウェーデンでこんなにも国民の意識が違っていることに

衝撃を受けた。今の日本社会では国民一人一人の意識の中にある”男女平等”の考えは

まだ薄いのだと思った。日本だって、スウェーデンのような国家を目指す方法は

いくらでもあると思う。だから、私は自分にできることを始めていこうと思った。

また、今後の生活の中で、日本にはない考え方も行っていけるようにしたいと思った。

・今回の講演をきいて、スウェーデンのことや世界のことがよく知れました。

私も夏休みなど清心に入りたくさんの国の外国の人と接する機会があり、

上岡先生が言われてたように地元の岡山を知ることは本当に重要だと思います。

実際に「岡山はどんなところ?何があるの?」と聞かれ、私の知識がなく

具体的に答えられず、後悔した経験がありました。

まず岡山のことを知ってから、英語で話せるようになる必要があるのかなと思いました。

趣味をつくることやとりあえずやってみることなど、実践してみようと思いました。

・今日の講演をきいて、「知る」ということは大切だなと感じました。

グローバル社会と聞くと少し難しい印象を持っていたけど、お話を聞いてグローバル社会が

少し身近に感じられました。文化祭でSDGsのテーマで展示をしたように、

SDGsは世界の中で改善していくべき課題なのだと改めて思いました。

・先生が言われた「何事も断らず、ひとまずやってみること」これは何事にも本当に

共通すると思いました。私はネガティブ思考で何事にも前向きにあまり考えられて

いませんでしたが、この言葉を聞いて励まされました。「女だから…」という

ジェンダーの考え方も先生の言葉を聞いて改めて自分は努力しなければならないなと思いました。

・上岡先生は、58才の時にスウェーデンに行くチャンスをいただいたと聞いて、

人生は若いときだけでなく、いつチャンスがくるか分からないなと思った。

いつでも人生を変えるチャンスはあるのだなと思った。地元についてまだ知らないことも

たくさんあると思うし、ずっといるからこそ気づかない魅力やよいところもあると思うから、

今日地元を知ることは言語と同じくらい大切と知って、もっと地元のことを知りたいと思った。

(講演後、希望者対象のグローバルカフェにて)

・私は「日本は住みやすい」と思っていたけど、「ジェンダーの概念」や

「男性の育児休暇の日数」「選挙の投票率」などスウェーデンに比べると日本の方が

海外に比べて割合が低いことを改めて驚いた。グローバル化が進むにあたって、

「英語はとても重要となる」ことを改めて理解した。

「私は苦手な英語から逃げていたのかも…」と思った。私は逃げる癖が少しばかりあるので、

大人になるまでに直そうと思った。

「未知なことから逃げていくのではなく、とりあえずしてみる」ということにどんどん

チャレンジをして、自分が将来就く仕事に誇りを持てる人になりたいと思った。

・スウェーデンは、日本でも問題となる男女平等がほとんど差がない国だから、

国民の幸福度ランキングが上位に入るのだとわかりました。

日本はまだまだ政治・経済を目指す女性が少ないけど、それは日本という国が女性にとって

働きづらい環境だからという原因が大きいのではないかと思いました。

・グローバル社会を生き抜いてきている上岡先生の言葉には、ひとつひとつ重みがありました。

特に私は「日本を知り、外国を理解し、付き合っていく必要がある。」

という言葉に感銘を受けました。「言葉は生きている」この信条のもとに私も頑張ろうと

思うことができたからです。