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【中1探究】MONO-COTO PROGRAM
株式会社CURIO SCHOOLがデザイン思考をベースとして展開している教育プログラム「MONO-COTO PROGRAM」に、1学期に引き続き中1が探究活動として取り組みました。
今回は株式会社丸五様にもご協力いただき、生徒たちは「履物から身近な困り事の解決策を考える」プロジェクトに参加しました。
初回の講義では、丸五の社員の方から会社の概要や地下足袋の歴史・特徴、商品開発などについてお話しいただきました。
講義の内容もふまえて学校生活における足元の悩みを出発点として、ユーザーへのインタビューやリサーチを通してアイデアを考案しました。
(講義の様子は株式会社CURIO SCHOOLのホームページや株式会社丸五様のSNSでも紹介されています。)



足元の悩みには、脱げやすさや足の疲れ・負担感、濡れ・蒸れ、靴紐の手間・ほどけやすさなどが上がり、その解決に向けて生徒らしい視点で考えを深め、プロトタイプ(試作モデル)の作成に取り掛かりました。
プロトタイプには使わなくなったワイシャツやセーター、昔の制服などを活用しました。
改良を重ねていくうちに、革靴や体育館シューズだけではなく、バスケシューズ、靴下、カバーなど多様な履物が生まれていきました。
自分たちにできる範囲での工夫をこらし、作りながら改良を重ねていく様子が見られました。
実際にプロトタイプを履いたり、実在する商品と比較してみたり、アイデアを形にする過程を楽しむことができたようです。


生徒らしい観点やアイデアを一部ご紹介します。
〈生徒のアイデア例〉
・課題:ローファーのかかとが脱げやすい
アイデア① 伸び縮みする素材をかかと部分に使う
アイデア② 靴の中にクッションを入れる
・課題:シューズのひもを結ぶ手間を省きたい
アイデア① 目立ちにくいダイヤル式(デザイン性を大切に)
アイデア② マジックテープやパッチンブレスを活用する
・課題:濡れると水が靴の中に入ったり、靴に斑点がつく
アイデア 透明なカバーをつける
・課題:他者のローファーと間違えやすい(履き間違いが起きる)
アイデア ワッペンや縫い目などのデザインで個性を出す
試行錯誤の過程をスライドにまとめて、丸五の方々をお招きし、チームごとに発表しました。CURIO SCHOOLの方もオンラインで見守ってくださいました。
生徒らしい着眼点やアイデア、ユーザー像を定めた改良の手順などを褒めていただきました。
プロトタイプを作り、試し、何度も改良をするデザイン思考の流れをきちんと活かした活動ができていると講評をいただきました。
前回のMONO-COTO PROGRAMでの経験を活かし、以前よりもスムーズに探究に取り組むことができました。
今後の活動や学びにも活かしてもらえればと思います。

