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国際科学技術フェア 日本代表として参加
5月10日から18日にかけて、アメリカ・オハイオ州コロンバスにて行われた世界大会「国際学生科学技術フェア(ISEF)」に本校高2生が日本代表として参加しました。(現地時間5月10日~16日に実施)
ISEF2025では60を越える国・地域から1657名の生徒が参加し、科学の自由研究を競いました。科学研究の発表会としては世界最大級の大会です。
昨年12月に行われた高校生・高専生が科学技術の自由研究の成果を競う「JSEC2024(第22回高校生・高専生科学技術チャレンジ)」において研究「イネ胚乳の生長についての研究 ~サリークイーンの特性について~」が朝日新聞学生社賞に輝き、今回の世界大会出場に繋がりました。(詳細はこちらをご覧ください。)
本校から日本代表としてコロンバスへ派遣された生徒は、ISEF参加に向けて書類作成から研究内容のブラッシュアップに至るまで、限られた時間の中で全力を尽くしてきました。
授業などとも両立させながら準備を整え、出発当日を迎えました。
他校の生徒と合流して出発式をした後、カナダ経由でコロンバスに入りました。
まず会場にて登録手続きと発表ブースの設営を行います。
ISEFでは展示物の内容や配置に関して厳密なルールが定められており、設営後にはスタッフによる事前確認も行われます。
英語でのやり取りが求められますが、生徒は落ち着いて対応し、無事にチェックを終えることができました。




その後、ISEF恒例の「ピンバッジ交換会(Pin Exchange)」に参加しました。
世界各国から集まったファイナリストたちが、自国を象徴するピンバッジを交換しながら交流を深めるイベントです。
初めての国際的な交流の場に緊張しつつも、楽しく参加していました。


翌日は発表ブースにて本番に向けた発表練習や発表動画の撮影を行いました。
慣れない英語でのスピーチですが、繰り返し練習をすることで自信を持ってプレゼンテーションできるように努めていました。
ISEFのメインスポンサーRegeneron社のCEOとの記念撮影や、朝日新聞社による広報用写真撮影を終えると、地元の名所であるノースマーケットで夕食を楽しみました。
多国籍な料理やローカルフードが並び、異文化に触れる機会となったようです。




夜にはISEFのオープニングセレモニーに参加しました。
会場は熱気に包まれ、マーチングバンドの華やかな演奏に始まり、協賛企業のCEOによる座談会、そして各国の学生が自国を紹介するシャウトアウトと呼ばれるPRセッションが行われるなど、世界規模の科学の祭典の幕開けにふさわしい内容が展開されました。

5日目、ついに審査が始まりました。
会場にて通訳の方と質疑応答の打ち合わせを行ってから、ブースにて審査員の方々に対応しました。
想定問答の準備が大いに役立ち、自分の力を発揮できたようです。
審査後、会場の外ではISEF関係者から大きな拍手で迎えられ、終わったことによる解放感からか晴れやかな表情が見られました。
夜にはミキサーイベントに参加し、緊張から解放されリラックスした様子で国際交流を楽しんでいました。



6日目には一般公開が行われ、地元住民や小中学生が多数来場しました。
浴衣や法被姿の日本のファイナリストは目を引き、多くの方と写真撮影をしていました。
専門外の来場者に向けてわかりやすく説明できるよう心がけ、多くの方に関心を持っていただけました。
企業や団体の科学体験ブースも賑わいを見せ、ファイナリスト向けの分野別ネットワーキングイベントでも交流が深まりました。




本校はISEFに過去5回出場しており、今回で6回目となります。ISEF参加を受けて、本校生徒には文部科学省より文部科学大臣特別賞が贈られることが決定しました。
本校の生徒は個人研究だったため、すべて自分でこなさなければならないなか、限られた時間でやりきるなど大きな成長を見せてくれました。
また世界大会という大きな舞台でも堂々とやりきった姿を誇りに思います。
これからの未来において今回の学びを活かし、ますます活躍してくれることを願っています。
