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2025/04/01

【高校】フィリピン研修

高1の生徒9名がフィリピン研修に参加し、現地にある2校の中高生9名と一緒に活動しました。
自己紹介をしてから、フィリピン大学UPLBの先生から熱帯多雨林の特徴や生態系について講義を受けました。
その後、大学内にあるMakiling Botanic Gardensを散策しながら、カプカプ、イランイランノキ、フタバガキなど、熱帯地域を代表する植物やフィリピンの固有種を観察しました。
トンボやチョウなども飛び交っており、生徒たちは珍しい動植物に興味津々でした。
散策後はグループごとに気付いたことなどを話し合ってから、熱帯多雨林と日本の植生や葉の大きさの違い、フィリピン固有種の保護の困難さ、保全と保護の違いなどを詳しく教えていただきました。

Mount Makiling(マキリン山)へのハイキングでは、ジプニーに乗って、標高約600mのジャングルを歩きました。
大きなヘゴやシダ植物、フタバガキ科、クワ科イチジク属のガジュマルやアコウの大木など、多種多様な植物を観察しました。
またタイミングよくラフレシアが咲いている様子も観察することができました。
標高約400m地点へ移動し、Mud Springsにも行き、活火山であるマキリン山の源泉が泥の中から湧き出ている様子を見ました。

希少な植物の保護や植林を行っているUP Laguna-Quezon Land Grandという施設に行きました。
国立自然保護区だった場所を大学が管理しており、広大な土地にフィリピン固有種が多く、環境教育や研究の場として活用されています。
硬貨のモチーフにもなっているピンクの花 Kapa-Kapa、コバルトブルーのつる植物 Java vine、白い花が咲き実は酸っぱい Katmonなど固有種の特徴を聞きながら散策しました。

活動の中で、現地の生徒たちと仲良くなりお互いの言葉や文化を紹介しながら交流しています。それぞれの国の遊びをしている様子も見られました。
キャンプファイヤーをしたり、フィリピンのお菓子を食べたり、ホテルでも福笑いで遊んだりして盛り上がっています。

マングローブ林 Pagbliao Mangrove Experimental Forestへ行く際には、途中でバスが踏切を越えられないハプニングもありましたが、初めてのトライシクルに乗り換えて向かいました。
マングローブについて4種類の根を教えていただき、海側から陸へと根の種類が変化していく様子を観察しました。

タール湖 Taal Volcano Lakeへ行きました。
活火山のタール火山には47個の火口があり、2020年にも爆発的な噴火があったようです。
国立公園に指定されており、周りの湖は淡水で、世界で唯一の淡水イワシとされるTawilis(タウィリス)や珍しいウミヘビなど、多様な魚がいるようです。
説明を聞いた後、望遠鏡で島の植生などを観察しました。

研修の最後には、修了証書をいただきました。
また、現地の高校生との文化交流では踊ったり、フィリピンの皆様のパフォーマンスを見たりして楽しむことができました。
現地の学生との交流の機会が多く、仲良く活動することで、環境への理解だけでなくコミュニケーション力も身についたことと思います。
今回の研修では現地で交流した学生・教員のみなさんはもちろん、多くの方々にご協力いただきました。
研修に関わってくださったすべての方々にこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。