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【中1探究】起業ゼミ
起業家輩出企業であるGaiax様が中高生向けに展開している教育プログラム「起業ゼミ」に中1が探究活動として取り組みました。
生徒たちは課題設定や情報収集、ビジネスモデル構築、プロトタイプ作成、そしてピッチなど、起業までの流れを体験しながら、社会に出てから必要になるアントレプレナーシップ(起業家精神)を身につけます。
その過程で自身の興味・関心に気付き、課題発見力や計画力、実行力を身につけ、キャリア教育に結びつけていくことを目的として、全7回(計9時間)のカリキュラムで展開してきた内容をご報告します。
[第1回]
「起業」という言葉の意味や印象から始まり、様々な例を元に「誰のどのような困り事を解決するサービス・商品なのか」をグループで話し合いました。
自分たちが普段使っているサービス・商品が「身の回りの困り事」から生まれたことを実感しながら、実際のニュースから困り事を読み取るワークを行いました。
活発な意見交換だけでなく、個人でニュースを読み取るときには真剣な表情も伺えました。
[第2回]
生徒がゴールデンウィーク中に見つけた「身の回りの困り事」を持ち寄り、講義が進んでいきました。
その困り事の解決に向けてアイデアをカタチにするにあたり、プロトタイプ(≒試作品)を制作していきます。
プロトタイプを制作することで相手へ視覚的にメッセージを伝えやすくなり、且つ自分の考えを整理することもできます。
また相手からのフィードバックがあるため、商品・サービスのニーズも理解できるのです。
そのようなプロトタイプ制作の理由や具体例を示して説明していただいたうえで、作成するための便利なツールを教えていただきました。
ウェブサイトの活用や動画作成、ダンボールの活用など様々な方法があり、生徒は実際にウェブサイト作成ソフトを体験して、頭の中のアイデアをどのようにわかりやすく視覚化するべきか考えることができました。
[第3~6回]
見つけた「身の回りの困り事」から1つ選び、その問題の解決に向けたインタビューの準備を行いました。
インタビューにあたって、何が本物の課題なのかを突き止める大切さを教わりました。
その次にインタビュー相手の見つけ方やインタビューで確認したいことを講義いただき、実際の質問項目を考えていきました。
質問内容を対象者に聞いて情報を集めたり、そこからどのような物が課題解決に結びつくのか考え、ワークシートにまとめていきました。
自分のアイデアを深める際、友人と話し合い、より良くするべくアイデアを出し合いました。異なる視点からの考えにも触れることができたようです。
実際のピッチの動画を見て「伝わりやすさ」について考え、自分のアイデアを伝える方法も練っていくことができました。
[第7回]
まず自分の考えをワークシートにまとめ、発表原稿を考えました。
社会のことにまだ詳しくない生徒たちにとって難しい点もありましたが、自分のアイデアを相手に伝わりやすくそれぞれが工夫して発表しました。
友人のアイデアを聞いてその発想力に感心すると共に、質問やアドバイスをする難しさも感じていると嬉しいです。
今回の起業ゼミは全体的に中1には難しい点もありました。
社会のサービスや課題にまだ詳しくないため、新しくアイデアを出そうとしても思いつかない場面も見られました。
しかし手順を追って、少しずつアイデアを形にしていく過程で、アントレプレナーシップを養っていくことができました。
これからの学校生活においてもただ受け身でいるのではなく、自分の考えや疑問を持ち、自らの力で身の回りや社会の課題を解決していってほしいと思います。