校長ブログ Blog
2023/11/03
創立記念ミサ
11月1日(水)、清心中学校・清心女子高等学校の創立記念ミサが挙行されました。ミサはカトリック倉敷教会のシルベスタ神父様の司式により行われ、本校中学・高校の全生徒および教職員、そして本校訪問中のCatholic Regional College Caroline Springs の皆さんが参加しました。
ミサの中で、シルベスタ神父様は、新約聖書コリント信徒への手紙Ⅰ 12章12節から26節からお話をされ、当時のコリント教会の信者の多様性を説明され、多様性の豊かさの重要性とともに、神や聖霊にある一致の重要性を語られました。
私も常々、この多様性と一致はとても大切であると考えています。現代は多様性が重視される時代ですが、多様性を重視するとともに、同じ理念やヴィジョンを共有して一致する努力がなければ、私たちは容易に分断や孤立へと向かう危険性があります。当時のコリント教会の信者には、ギリシア人とユダヤ人、あるいは自由人と奴隷などの多様性があり、貧富や地位あるいは能力(賜物)にも大きな差異がありました。信者の間にも簡単には埋めがたい多くの溝があったのです。「コリント信徒への手紙」を記したパウロは、信者の多様性を認め尊重しつつも、皆が主イエス・キリストにあって一つであり、それぞれが一つの体(教会)の各部分であると教え、神(主)にあって一致することを勧めています。
互いの多様性を認めて尊重するとともに、理念やヴィジョンを共有して一致すること。このことは、私たちの学校においても大切であると思います。