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【高2NDSU特別進学コース】韓国へ研修旅行に行ってきました
10月に高校2年生は研修旅行に行ってきました。北海道歴史文化コース・自然環境コース、沖縄戦争平和コース・自然環境コース、そして韓国従姉妹校交流コースの5つのコースに分かれての実施となりました。
そのなかでも初の試みとなった「韓国従姉妹校交流コース」についてご紹介します。
日韓の関係に様々な報道がされるなか、こんなときだからこそ本校と同じ聖ジュリーの教えに基づく従姉妹校との交流を主として、現地で異文化への理解を深めることを目的とし今回の研修が実施されました。
【1日目】
韓国に足を踏み入れた途端、異文化に触れることになりました。言うまでもなく言語や通貨は異なりますし、道路も右側通行で、水道の水は飲むことができません。観光地では現地のガイドの方に案内していただき歴史に触れつつ、先人の知恵や日本との関係性も見えてきたことと思います。
特に生徒が圧倒されたのは食文化でした。夕食の海鮮鍋はとても辛かったようで、顔を赤くしながらも韓国の文化として堪能しているようでした。辛さを知ったことでこの後の食事からは、生徒がそれぞれ自分の食べやすい辛さに調整していました。
【2日目】
聖堂で交流の成功を祈り、ついに従姉妹校である博文女子高等学校へ。
歓迎モードで迎えていただき、授業見学や交流会でお互いに理解を深めていきました。共通語である英語でのコミュニケーションに苦戦する生徒もいましたが、同世代の生徒同士の交流に意欲的に臨んでいました。
ホームステイ受け入れに対する不安は博文女子高校の生徒や保護者の方々にはなかったらしく、「日本から来てくれる生徒と早く会いたい!」という楽しみの方が大きかったそうです。その気持ちを知った本校の生徒たちは、報道と現地の認識における大きな違いを目の当たりにし、報じられている情報を鵜呑みにするのではなく自分の目で確かめる大切さを実感したと話してくれました。
【3日目】
清心と博文の合同ソウルツアーへ。
ホストシスターや国際交流部に所属する博文のみなさんと共にバスに乗り込み、街へ繰り出していきました。チマチョゴリに着替えて散策したり、ショッピングに出掛けたりと、博文の生徒のみなさんが本校の生徒を案内してくれて、思い出に残る交流・観光になったと思います。
特に印象的だったことは、交流会のときはまだ緊張して固まって行動していた本校の生徒たちが、博文の生徒のみなさんの中に混ざって笑顔で散策に出掛けて行ったことです。あっという間に仲良くなり、日本人で固まらず行動している姿は交流の成功を見せてくれました。
【4日間】
ホストファミリーとのお別れでは、名残惜しくて泣いてしまう生徒が続出しました。また最初は清心生と博文生で分かれていた集合写真も、完全に分かれ目のない仲のよい写真へと変わりました。研修旅行の目的でありメインイベントでもある交流は大成功と呼べると実感しております。
その後は韓国を知るうえで避けられない南北問題に触れるため、臨律閣へ行き、自由に行き来ができず大切な人と隔てられてしまうこともあったという悲しい歴史を学びました。
昼食の石焼きビビンバを楽しんだ後、明洞大聖堂へ行くと偶然にもキリスト教の儀礼である堅信礼が行われており、韓国の枢機卿にもお会いすることができました。平和の祈りを捧げてから、昌徳宮で再度歴史に触れ、夕食のカルビを食べるためレストランへ。この日がちょうど誕生日の生徒がいたため、サプライズで誕生日パーティーをしました。簡単なものではありましたが、海外研修旅行中のお祝いということで、思い出になっていれば嬉しいです。
【5日目】
飛行機の時間に合わせて、朝早くから出発。仁川国際空港にて研修旅行中お世話になった現地ガイドの方へお礼を言って、日本へと帰って来ました。
今回の研修では博文女子高等学校の先生方や生徒のみなさんはもちろん、
快く受け入れてくださったホストファミリーのみなさん、
日本語で解説してくださったガイドさん…他にも多くの方々にご協力いただきました。また保護者の方々には多大なご心配をお掛けしたことと思います。研修旅行に関わっていただいたすべての方々にこの場を借りて感謝申し上げます。
参加した生徒のみなさんは現地に行ったからこそ感じたことがたくさんあったと思います。また素敵な友人が出来たことでしょう。今後も交流を続け、学んだことや感じたことを発信していきながら、今回の経験を自らの糧にしてもらえることを願っています。