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卒業生による中国留学報告
昨年3月に卒業した藤本さんが、発展科目「中国語」において在校生を対象に留学報告を日本語と中国語を織り交ぜながら留学報告を行ってくれました。
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大連外国語大学 留学報告
私は2016年3月に清心を卒業し、9月に中国遼寧省大連市にある大学に進学しました。高2の夏休みに中国大連でホームステイをし、現地の人たちとの交流によってはじめて本物の中国とその文化に触れた気がしました。それを契機に中国語を本格的に現地で学んでみたいと思うようになりました。そして2016年9月、待望の大連の地に再びやって来ました。
国が違えば生活習慣やさまざまな制度も違うので、初めは慣れないことばかりで大変でした。例えば、いわゆる日本的な朝ごはんはなく、おかゆや皮だけの肉まんなどが食堂の朝ごはんにあったり、誰かに食事をごちそうになると満腹であることを示すため料理を少し残す習慣だったり、たくさんの違いがあります。でも、せっかく中国にいるのだから中国の文化を楽しもうと思いました。今となっては「違い」も一つの楽しみです。
クラスには、キルギス、ロシア、ウズベキスタン、タイ、アルメニアなどから来たクラスメイトがいます。みんなとてもやる気に満ちていて、お互いの国の文化や言葉に関心を示し、中国語以外にも勉強しようとする姿がみられます。そういった環境なので、おちついて勉強するにはとても恵まれていると思います。
学校生活に慣れてきた今、とても充実した日々を送っています。あるときは旅に出たり、あるときはクラスメイトの日本語の先生をしたり、とても楽しく過ごしています。クラスメイトに日本語について質問されたとき、その質問がとても鋭く日本語ネイティブである私たちがふだんあまり気にしなかったりするようなことを聞いてきてくれるので答えられないことがあります。それだけ彼らの外国語学習に対する関心や熱心さには熱いものがあり、ただただ敬服するばかりです。こうやって他の人が頑張っているのをみて、自分も頑張ろうと思うのも遠い異国での留学生活の醍醐味だとおもいます。
他国の留学生の人たちとの共同生活ですが、自分も相手から見れば外国人なので「日本人」だからとか「タイ人」だからとかあまりそういうことは考えないで「仲間」だとおもって生活することにしました。「○○人だから」と思って接すれば先入観を持ってその人をみてしまいがちですが、本来は国籍に関係なくその人個人を尊重し兄弟姉妹として接することが求められているとおもいます。
大学生活はほんとうに自由です。授業のあとに街中に遊びに行ったり、ショッピングに行ったりします。街中に行くと、授業で習ったばかりのセンテンスを使えるチャンスがたくさんあり、通じたときには自分の中国語力の向上を感じるとともに通じることの喜びを味わうことができます。これも留学生活の醍醐味と言えるでしょう。特に私の大学は、使う教科書の本文が生活に密着した内容であったり、中国文化に関するものだったり、授業以外にも中国文化に触れることのできる行事が多くとてもいい環境です。
中国留学において大切なことは、「全部を楽しむこと」と「積極的に行動すること」です。歴史が長く、その長い歴史の中で受け継がれてきた中国の文化を楽しみ、自分から積極的になにかを吸収することが大切だと思います。