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2025/07/31

【中1探究】MONO-COTO PROGRAM

株式会社CURIO SCHOOLがデザイン思考をベースとして展開している教育プログラム「MONO-COTO PROGRAM」に中1が探究活動として取り組みました。
生徒たちは「学校生活をより豊かにするデザイン」を考えるプロジェクトに参加しました。
このプロジェクトでは、学校生活における課題や理想を出発点として、ユーザーへのインタビューやリサーチを通してアイデアを考案しました。

まずは、デザイン思考の概要を学び、ユーザー(生徒)へのインタビューから課題を見つけていきました。
生徒の感じている困りごとを分析し、普段はあまり意識していなかった本質的な原因を多面的に掘り下げました。

課題の深掘りによって生まれたアイデアに対して、プロトタイプ(試作モデル)を作成し、実際に使ってみたり、問題点を改良したりしていきました。
現状を具体的に把握するために、数値を調べに行く班もありました。

生徒らしい観点やアイデアを一部ご紹介します。

〈生徒のアイデア例〉
・課題:荷物が多くて片付かない
 アイデア①:ロッカーの中に仕切りを付ける
 アイデア②:ロッカーの扉に棚を付ける
 アイデア③:椅子や机の下に物を置くスペースを作る
・課題:青春を謳歌したい
 アイデア:校舎の屋上でできるイベントを企画する

実際にプロトタイプを作ってみると、アイデアにおける不足や想像通りいかない点が見えてきて、再びアイデアを出し合って改良に臨む必要が出てきました。
また実際のアプリや機材の作成はできないため、自分たちにできる範囲での工夫をこらす様子も見られました。
その過程も含めて、生徒は自分たちのアイデアが形になっていくのを楽しむことができたようです。

プログラム最終日には、CURIO SCHOOLの方々をお招きし、チームごとに発表会を行いました。
生徒らしい着眼点やアイデアはどれも新鮮で、納得させられる点も多くありました。
プロトタイプを通した検討や改良の大切さを伝えていただくと同時に、「これからは自分たちの困り事だけでなく社会や別の世代の課題にも共感し、何を問題としているのか考えていってほしい」「自分たちにできる範囲でのプロトタイプ作成や改善から進めることが大切」とメッセージをいただきました。
(発表の様子は株式会社CURIO SCHOOLのホームページでも紹介されています。)
この経験を通して学んだ探究の流れや心持ちを今後にも活かしてもらえればと思います。
今回のプロトタイプは清心祭でも展示される予定です。

【生徒の感想】
・1人だったらきっと今のような発想にはなっていなかった。グループのみんなの考えをまとめることで、客観的または主観的に物事を考え、改善することができたと思う。
・完成しても、もっとこうすればいいのではというアイデアが浮かんできて、何回も何回もやってようやくいいものができるのだなと学べた。
・デザイン思考を普段の生活でも活用していきたいです(文化祭などでも)
・普段は、自分の身の回りの困りごとを解決しよう!とはならないから、いつもやらないことをできてとても良かったし、デザインを仲間と一緒に考えることの難しさを知れた。
・今後は範囲を大きくして、学校ではなく町の悩み事について考えていくこともやってみたい。