ACCU国際教育交流事業⑦
2015.08.28
8月28日の午後は同じく順天市にある順天八馬(スンチョンパルマ)高等学校を訪問しました。
ここは急激に増加している順天市の高校生を受け入れるため、2006年に開学した男女共学の公立高校です。全校生徒は750人、1学年8クラスの中規模校ですが、高1、高2では男女を別クラスにし、高3ではじめて男女を同じクラスにしています。
文系理系は多くの日本の学校と同様、高2で別れます。日本では女子の理系選択が少ないことが問題になっていますが、韓国ではどうか聞いてみたところ、確かに理系科目を苦手とする女子生徒はいるが、特別理系クラスの女子が少ないということはなく、この学校では文系:理系の割合がほぼ1:1だそうです。その背景としては、就職先が大きく関係しており、韓国では理系の方が就職が有利という風潮が根強いそうです。
八馬高等学校の生徒たちは世界各国の様々な文化について関心が高く、「パルマ烽火山散策路グリーンサポーターズ」、「パルマ世界文化発表大会」、「パルマ世界主要紛争地域研究発表会」、「ユネスコ関連クラブ」の運営を行っています。また、進学情報センターを設立し、様々な進路プログラムを用意し、66の進路に関連したサークル活動を行っています。訪問中は、特にユネスコやESD活動を積極的に行うサークルの生徒達と交流を深めることが出来ました。韓国の学生たちは、こうしたサークル活動を大学入試の際にアピールする場合も多く、ユネスコサークルの生徒たちは、国際的なことが学べる大学への進学を希望する生徒も多いようです。
また、大学入試に向けての勉強も日々頑張っており、夕方学校が終わった後、一度帰宅し、再び自習のため学校に戻ってくる生徒が数多くいます。学校は夜11時まで開いていますが、最後まで残って勉強する生徒も少なくないとのことでした。韓国では公教育をより高めようと力を入れており、塾に行かず、学校で勉強する生徒が大半とのことでした。
校舎

学生の1日のスケジュール

1年生の授業(男子クラス)

1年生の授業(女子クラス)

ユネスコサークルの活動紹介の部屋

手づくり石鹸や化粧品
その日の夜、全羅南道教育庁の方や順天旺之小学校、順天八馬高等学校の方々との親睦会が行われました。大変な歓迎をして下さいました。感謝です。