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2014年6月

第7回SSH科学英語研究会を開催

2014.06.27

本校は科学英語の充実に向け、ツールとしての英語運用能力の育成に重点をおいた研究開発に取り組み、平成21年度以来、6度にわたる科学英語研究会を開催してまいりました。今年は1年生、2年生の2つのタイプのディベートを取り入れた授業と3年生のプレゼンテーションを公開しました。

1.実施日 平成26年 6月22日(日) 13:00~16:30
2.会 場 ノートルダム清心学園 清心女子高等学校 記念館
3.日 程
12:30~13:00 受 付  
13:00~13:30 開会、科学英語概要説明

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13:40~14:30 公開授業 英語ディベート①  
論題 「二酸化炭素排出量の削減は主に先進国の責任である」
(担当:マシュー・デイヴィス,小寺 裕之 生徒:生命科学コース2年生)
 生命科学コースでは,「国際的な科学技術系人材を育成する教育プログラム」における科学英語のカリキュラム開発を行っており、その研究の一環として,学校設定科目「実践英語」の授業を実施している。2年生の活動としては,科学分野において賛否両論のある話題に関して,ディベートを学習のためのツールとして活用している。授業ではスピーキング,リスニング,リーディング,そしてライティングの4技能が生徒の活動のなかにバランスよく含まれ,さらに批判的な思考力が育成されるように工夫している。今年度の論題は,"Resolved: Reducing carbon dioxide emissions is mainly the responsibility of developed countries."「論題:二酸化炭素排出量の削減は,主に先進国の責任である。」とした。この論題を設定したのは,気候変動によってもたらされるさまざまな課題の発生過程とその影響がおよぶ範囲の広さを,生徒により深く理解させるためである。これまでの科学英語研究会では,授業内でのディベート活動をさまざまな視点から焦点を当てて実践してきた。今年度の公開授業では,これまで見過ごされてきた「生徒の相互評価をいかにディベートの改善に生かすか」という観点で授業を行う。

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14:40~15:25 公開授業 英語ディベート②
論題 「遺伝子組み換えは禁止すべきである」
(担当:マーク・ブラントン,岩井 久子 生徒:NELP1年生)
 本校ではNELP(Native English Language Program)生徒を対象に,ディベート力を育成するためのプログラム開発を行っている。今回は「遺伝子組み換えは禁止すべきだ」という論題である。公開授業ではディベートのための事前準備の段階で生じる賛成側,反対側双方の論点をプレゼンテーションとして発表し,その後,討論に発展させようという試みである。生徒の発表に対して,聴衆からもご意見をいただき,活発な討論になればと考えている。

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15:30~15:45 課題研究の英語プレゼンテーション
Title 「Finding the Right Yeast」
~木質バイオマスを利用してバイオエタノール生産できる野生酵母を求めて~
(担当:マシュー・デイヴィス,問田 雅美 生徒:生命科学コース3年生)
 3年生の「実践英語」では,1学期は科学的な課題研究の成果を英語で発表するための準備を行っている。この授業では,「聴衆を意識した発表」ができるよう,自分たちの研究内容を,一般向けに分かりやすく伝えることに取り組んでいる。今回は英語によるプレゼンテーションの後,質疑応答を行い,相手が良くわかったと思える発表に挑戦する。

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15:50~16:20 研究協議
16:20~16:30 閉会行事

4.参観者アンケートより 
◎参考になった部分
・ディベートを授業で実施することについて参考になった。
・留学しなくても英語があのように上手に話せるようになることが分かりました。
・生徒が自主的に発言できていたことが印象的でした。
・先生が時間など指導計画をしっかり立てていて、生徒が飽きない作りが素晴らしかったです。また、phrase listなど生徒のディベート活動をリポートしたものがあり、これも素晴らしかったです。Skype Meetingについて、母語が異なる者同士が英語でコミュニケーションを取る機会があるのは素晴らしいと思います。
・ディベート用語集が参考になった。
・すべて参考になりました。特にディベートは素晴らしかった。
・生徒が英語を使う際に、参考にできるものをたくさん与えているのが印象的でした。

◎感想
・SSHをやっていくうえでの英語の役割をあらためて実感しました。ディベート等の発信型の授業はこれからの方向性としては大切だと思いました。
・生徒たちの英語力の高さに驚きました。今日のような授業ができるまでの普段の授業を見せていただけるとよかったです。このような会を開いていただきましてありがとうございました。
・公開授業②で生徒の英語はもちろんのこと、発信力の高さに驚きました。多くの大人が見ている前でスクリプトなしで自分の意見を言えることは英語の習得以上の意味があると思います(特に質疑応答で)。英語を通して様々な力を習得している様子を見てとても参考になりました。
・生徒が在外経験がなくても積極的に意見を述べる姿勢に教育の力をあらためて感じました。本校も頑張ります。
・大変準備された研究授業だったと思います。英語を生かす点で大変参考になりました。
・初めて参加しました。生徒さんの英語力に刺激を受けました。
・何よりも生徒が自信を持って英語を使っている姿が素晴らしかった。
・授業におけるプロセスがとても明確であるため、生徒が参加しやすく、自分の成長の確認もしやすそうだと思いました。英語・科学どちらに対してもモチベーションが高く、今後活躍していく人材になるだろうと思いました。
・本校では校内研究授業で中2にてdebateを取り入れた内容を実践したいと考えています。今回、debateを参観させていただき、こういうスタイルもあるのだと選択肢が広がりました。まだ、とっかかりの段階なので今回の資料等、夏の課題としてじっくり勉強したいと考えています。
・前回よりも生徒が積極的に参加している様子が伝わってきました。NELPの生徒の意見が聞けてよかった。積極的に意見を述べたり、自信を持って活き活きと活動する様子を見て、わが子もそうであってほしいと思いました。
・課題研究・探究活動で得られるスキルや意識が英語による指導で際立ったように思います。
・今回初めて参加させていただきました。現在、個人で塾のような形で生徒を指導しています。単なる知識の詰め込みではなく、自ら考えることのできるディベート型の授業は今後の指導にも生かしたいと思います。本日はありがとうございました。


当日は県内外の英語や理科の先生方ら約70人が参加していただき、本校の取り組みを紹介することができました。今回の研究会が科学英語をテーマとした各校の取り組みの参考となれば幸いです。研究協議では、ご指導、ご助言を賜り、ありがとうございました。
今後も、本校の取り組みに関心をお寄せいただき、多くの学校や地域の方々との交流の機会を持ちたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。

※ 本校では2学期に以下の発表会を予定しています。

10月24日(金) SSH研究成果発表会 (会場:清心女子高等学校)
10月25日(土) 集まれ!理系女子 第6回女子生徒による科学研究発表交流会
           (会場:京都大学百周年時計台記念館)
11月22日(土) SSH理科教材研究会 (会場:清心女子高等学校)

投稿者:yamauchi