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2025/06/09

聖ジュリーの日

6月6日(金)、聖ジュリーの日の活動が実施されました。
創立者聖ジュリーの意志を受け継ぎ、彼女の生き方から学びを深める一日です。
学年ごとの活動をご紹介します。

【中1・高1】
聖ジュリーの誕生から帰天までを描いた紙芝居を合同で作成することで、清心が持つ意義を感じることができました。
班ごとに場面を決めて、紙芝居の絵とナレーション原稿を作ります。事前に計画を練るなど準備を整えてきた高1のリーダーシップが問われます。
紙芝居には様々な工夫が見られ、人形の表情が途中で変わったり、小さな封筒が展開に合わせて開いて手紙が出てきたり、切込みを入れた背景から人形が登場したりすると、その表現の仕方に感嘆の声や笑いが起きていました。

生徒が毎月100円の支援をしているチャイルド・ファンド・ジャパンの活動について講話を伺い、チャイルドの教育支援だけでなく、地域の支援にも役立てられていると知ることができました。
講話の中でキリスト教の教えにも触れてくださり、学校の精神とも通じる点を改めて感じることができたと思います。
講話後、講師の先生方から挨拶や五十音などを表す手話なども教わりました。
困っている人がいたら声をかけるなど、助け合いの精神を考えるきっかけとなったようです。

【中2】
施設を訪問し、奉仕活動と交流会を実施しました。
利用者の方々と共に施設内の環境整備や清掃活動、散歩などを行ったほか、保育園児と交流したグループもありました。
交流会は実行委員を中心に利用者の方々とクイズ大会や後出しじゃんけん、ポーズ合わせゲームなどを楽しむことができました。
また約1ヶ月練習した歌やダンスも楽しんでいただけたようです。

【中3】
車いす体験やガイドヘルプ体験などを通して、差別のない平等な社会について考えました。
障害物が用意された校内を友人に車いすを押してもらって進みますが、時折怖くてしがみついている様子も見受けられました。
視覚障がいのある方を誘導するガイドヘルプでは声掛けをしながら共に校内を歩きました。
通い慣れた学校も視点を変えることで、誰もが過ごしやすい環境について考えることができました。

午後は3つのグループに分かれて活動しました。
視覚に障がいがある人のために文字などの情報を音声にして伝える「音訳」では、実際に使われている機材で丁寧に録音しました。
聴覚に障がいのある方のコミュニケーションを助ける「要約筆記」は、即座に書き記す難しさを痛感したようです。
読むときの音すべてを点字で表現する「点字体験」では、真剣に実際に点を打っていきました。

【高2】
クラスごとに異なる施設を訪問し、奉仕活動やレクリエーションを行いました。
各グループで室内清掃や草抜きなどの奉仕活動を行った後、生徒が考えたレクリエーションを通して利用者の方々と交流しました。
ゲームや歌を楽しんだり、大きなアートを共同で創り上げたり、一緒に踊ったり…そのような時間を通して普段接することの少ない方々の暮らしを知る機会となったようです。

【高3】
長島愛生園を訪問し、学芸員の方からハンセン病や人権問題について話を伺い、施設の見学をしました。
歴史博物館では映像資料や書籍を見たり読んだりしたほか、多くの資料を目にして当時の様子を知ることができました。
実行委員中心に祈りの集いを行い、献花や祈りを通して差別のない世界について考えました。

どの学年もそれぞれの活動から、奉仕の心や差別のない社会について考えることができました。
今回の経験を学校生活はもちろん、これからの多様な社会で活かしてくれることを願っています。