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集まれ!理系女子 第9回

SSH研究開発実施報告書/SSH関連 資料・報告書

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2013年4月

平成24年度SSH研究開発の成果-3(国際的な視野と語学力の育成)

2013.04.08

学校設定科目「実践英語」の成果
*科学英語における英語ディベート学習の効果
 平成23・24年度の「実践英語」履修生徒アンケート結果で「大変あてはまる」と回答した生徒の割合は、「英語で表現する意欲がわいた」については23年度56%が24年度76%に、「英語で表現する力が向上した」については23年度56%が24年度71%になっており、英語ディベート学習による英語力向上をめざした効果的な指導方法の開発が進んでいると言える。
 また、「論題の内容に興味がわいた」については23年度67%・24年度82%であり、科学的に捉える視点を必要とする論題について関心を深めることにディベート学習は効果があると言える。

*研究者としての英語力向上に対する効果
 平成24年度3年生については「実践英語」において、英語ディベート学習を3年次1学期まで継続し、3年次2学期には課題研究を英語ポスターで発表し英語による質疑応答を行った。24年度3年生のアンケート結果では、「実践英語」に満足した生徒の割合が89%(かなり71+ある程度18)を占め、「実践英語」が大学進学に影響を与えると回答した生徒の割合が94%(かなり47+ある程度47)となり、23年度3年生の41%よりも大きく増加している。この結果から、英語ディベート学習を継続し発展させる「実践英語」のカリキュラムが、大学進学をめざした英語力向上に有効であると考えられる。
 さらに、平成24年度に実施した生命科学コースを卒業した大学生対象のアンケート結果では、「実践英語」が大学での学びに影響を与えていると回答した割合が74%(とても39+ある程度35)となり、23年度に実施した卒業生のアンケート結果56%より増加している。

 以上のことから、学校設定科目「実践英語」は大学進学と進学後の研究者としての英語力向上に効果があると考えられる。

学校設定科目「自然探究A」(ボルネオ海外研修)の成果
*英語が共通言語であるという認識の育成
 「自然探究A」履修生徒のアンケート結果では、「英語でのコミュニケーションがとれる・何とかとれる」と回答した生徒の割合は事前50%が事後78%に増加し、英語を母国語としない人達とのコミュニケーションに安心感を持ち、英語が共通言語であるという認識が進んだと言える。

*未知の世界に挑戦する積極性と国際的な視野の育成
 「自然探究A」によって伸びたものについての生徒による5段階評価の結果、4以上の評価となった割合は、「未知の事柄への興味」100%(5は86%)、「観察や観測への興味」100%(5は64%)、「自分から取り組む姿勢」100%(5は38%)、「異文化を敬う気持ち」100%(5は71%)であり、未知の世界に挑戦する積極性と国際的な視野を育成する効果があることが示された。

国際性の向上をめざした取組の充実
 SSH主対象生徒(1~3年生)アンケートの結果、「国際性の向上」についてSSH参加にあたって意識していた生徒の割合は、23年度36%が24年度53%に増加し、SSH参加によって「国際性の向上」に効果があったと回答した生徒の割合は、23年度43%が24年度56%に増加している。
 また、SSH参加によって「国際性(英語による表現力、国際感覚)」が増した(大変+やや)と回答した生徒の割合は、23年度49%が24年度61%に増加している。特に、生命科学コース3年生ではSSH参加によって「国際性の向上」に効果があったと回答した割合は、23年度55%が24年度73%に大きく増加している。本校のSSH事業における国際性の向上をめざした取組が充実してきていると言える。

投稿者:yamauchi

平成24年度SSH研究開発の成果-2

2013.04.02

全国レベルでの科学コンテストにおける入賞実績の向上
 自分たちの研究した内容を発表することは、生徒にとって達成感につながり、研究内容に対する理解も深まり、その後の研究の進め方のヒントや助言も得られる機会となる。平成23・24年度ともに20以上の科学コンテスト・学会に参加し、様々な賞を受賞した。主な受賞は次の通りである。
平成23年度
 生物系三学会中国四国支部山口大会…優秀プレゼンテーション賞
 日本動物学会第82回旭川大会…優秀賞
 日本物理学会第8回Jr.セッション…審査員特別賞
 第55回日本学生科学賞岡山県審査…岡山県知事賞、優秀賞
 第9回高校生科学技術チャレンジ(JSEC2011)全国最終審査…アジレント・テクノロジー賞
平成24年度
 生物系三学会中国四国支部島根大会…最優秀プレゼンテーション賞、優秀プレゼンテーション賞
 日本動物学会第83回大阪大会…優秀賞
 第104回食品衛生学会…金賞・銀賞・銅賞
 第9回高校化学グランドコンテスト…審査委員長賞
 第21回高校生によるバイオ研究発表会(バイオ甲子園2012)…創立30周年記念奨励賞
 第56回日本学生科学賞岡山県審査…岡山県知事賞
 第10回高校生科学技術チャレンジ(JSEC2012)全国最終審査…審査委員奨励賞
 本校の研究発表は、生物・化学・物理などの分野にわたり異なる研究課題で成果を公表している。これは研究課題の多様性に留意しており、生徒に選択の幅を与えていることによるものである。また、異なる研究課題でその成果が、受賞等の極めて高い評価を受けており、生徒間の良い意味での競争意識が芽生えている。その結果、平成24年度には、日本学生科学賞岡山県審査での岡山県知事賞受賞、高校生科学技術チャレンジ(JSEC)の全国最終審査への進出と入賞を2年連続で果たすなど、全国レベルでの科学コンテストにおける発表実績が大きく向上した。

中学生による科学研究発表の実績
 平成24年度は、高校生の課題研究への取り組みが中学生にも広がったことが特徴的である。中学校では課題研究の指導として夏休みの自由研究が最も良く行われる指導方法であるが、課題研究の考え方を授業を通して指導する方法はまだあまり開発されていない。本校では併設中学校3年生がクラス毎に研究テーマを決め、理科の授業においてクラス全員でデータを集め、データの集計と考察を行い、研究発表の準備を行った。研究発表は、論文、ポスター、口頭それぞれの発表方法で参加した。併設中学校の生徒が参加した研究発表会の主な実績は次の通りである。
 朝永振一郎記念 第7回「科学の芽」賞(筑波大学主催)…努力賞
 第5回科学チャレンジコンテスト(科学Tryアングル岡山主催)…科学プレゼン賞
 以上のような併設中学校生徒の課題研究発表は、高校生の課題研究発表が理系分野のロールモデルとして中学生に良い影響を与えていると考えられる。

投稿者:yamauchi

平成24年度SSH研究開発の成果-1

2013.04.02

女性研究者としての基盤を育成する「課題研究」
 1年間課題研究に取り組んだ平成24年度2年生(生命科学コース・文理コース)のアンケート結果では、向上した能力(大変増した+やや増した)として回答した生徒の割合は次の通りとなった。
 「未知の事柄への興味が増した」生命科学83%・文理70%
 「自分から取り組む姿勢が増した」生命科学78%・文理88%
 「考える力が増した」生命科学78%・文理76%
 「成果を発表し伝える力が増した」 生命科学84%・文理82%。
 2年間課題研究に取り組んだ平成24年度3年生(生命科学コース)のアンケート結果では、向上した姿勢や能力(大変増した+やや増した)として回答した生徒の割合は次の通りとなった。
 「理科実験への興味が増した」95%(68+27)
 「粘り強く取り組む姿勢が増した」100%(77+23)
 「発見する力が増した」100%(27+73)
 「問題を解決する力が増した」100%(23+77)
 「真実を明らかにする探究心が増した」100%(50+50)。
 また、同じく平成24年度生命科学コース3年生のアンケート結果では、学校設定科目「生命科学課題研究」に対して満足したと回答した生徒が88%(かなり59+ある程度29)を占め、「生命科学課題研究」が希望進路に影響を与えたと答えた生徒が83%(かなり59+ある程度24)となり、23年度3年生の77%よりも割合が増えている。
 さらに、平成24年度に実施した生命科学コースを卒業した大学生対象のアンケート結果では、「生命科学課題研究」が大学での学びに影響を与えていると回答した割合が97%(とても68+ある程度29)に達し、23年度に実施した卒業生のアンケート結果94%とともに高い割合を示している。               
 以上のことから、本校の学校設定科目「課題研究」は女性研究者としての基盤を育成する効果があると考えられる。

文系生徒も含む「課題研究」の効果
 学校設定科目「課題研究」を履修した生徒のアンケート結果では、平成23・24年度ともに
 「面白く、興味深かった」「科学への興味が増した」が90%(かなり+ややあてはまる)を超え、
 「科学的手法・思考力が身についた」「研究した分野の知識をさらに深めたい」
 「大学でも様々な研究をしたい」が70%を超えている。 
 本校の「課題研究」は文系の生徒も選択履修することができる。文系生徒も履修している「物質科学課題研究」平成24年度のアンケート結果では、
 「課題研究は将来の自分に役立つと思う」「課題研究に取り組んだことで、科学的に考える力が育った」と答えた生徒が76%(大変思う+まあ思う)となり、
 「課題研究は高校生で体験するべきだ」と82%の生徒が答えており、
 文系理系にかかわらず課題研究に対する生徒の評価が高いことが示された。

投稿者:yamauchi