2010年01月21日

女性科学者からのメッセージ・「ひらこうサイエンスの扉」第5弾

【要旨】 地球の温暖化、人の移動のグローバル化に伴い、マラリアも媒介する蚊が熱帯だけのものとは考えにくくなっています。今回はマラリアの新薬を開発している女性の科学者を迎えて、研究の先端と女性としての奮闘記を語っていただきます。これから科学者を目指す方たち、またそのような子どもを抱えているご家族の方たち、日本の科学の発展を期待している市民の皆様への熱いメッセージとなるでしょう。
【日時】 1月31日(日) 13:30~15:30
【場所】 さんかく岡山
【主催】 大学女性協会岡山支部・岡山市
【講演内容】 「マラリアの新薬開発を目指す」岡山大学大学院准教授 金惠淑(きむ へすく)
 ※ユニセフがマラリア予防の蚊帳の展示と説明を行います。
【参加費】 無料
【対象】 中学生・高校生・一般

投稿者: 秋山繁治 日時: 05:26|コメント (0)

2010年01月18日

「生命科学基礎」 川崎医科大学 西松伸一郎先生

 1年生対象の課題研究に関連した内容の講義が始まった。まずは、発生生物学グループのテーマに助言をいただいている先生の講演だった。本校は、1年生の2学期までに発生の内容の学習を終えているが、遺伝についてはまだ学習していない。生物分野の課題研究では、DNAの理解が必要なので、1年生の3学期に生物ⅡのDNAに関係した内容を扱うようにしている。逆に、メンデルの遺伝の法則などを扱うのは、2年生の1学期にしている。

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まず、染色体と遺伝子の説明

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ゲノムを調べてわかること

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四肢発生関連の遺伝子を壊すと

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筋ジス関連の遺伝子を研究中

【生徒の感想】
 私はDNAについて今まで漠然と「遺伝子に関係するもの」ということしか知らなかったので、今日の講義でDNAとはどういったものなのか、どういう構造をしているのかなど詳しくそして分かりやすい説明が聞けてよかったです。ヒトのゲノムには色んな動物に共通する塩基配列、ヒトのみに共通する塩基配列、個人によって違う塩基配列が混在しているということを知り、とても興味深い話だなと思いました。特に色々な動物で塩基配列が同じ部分があるというのはとても驚きました。また、私たちヒトは男女の区別をする染色体がXとYなのに対して、他のニワトリなどの雄雌の区別をする染色体はZとWと違うということも初めて知りました。ヒトはサルなどと比べると側頭筋の塩基が2塩基欠けていて、そのおかげで脳が発達していったということを聞いて、欠けても必ず悪い影響が出るのではなく、良い影響も出るというのは不思議だなと思いました。今回の講義の内容と少し似た内容の本を以前読んだのですが、本ではなかなか想像しにくかったところの話を聞いたり、映像を見たりしてDNAについての知識が深まりました。

投稿者: 秋山繁治 日時: 19:11|コメント (0)

2009年度 1月から3月までの授業「生命」の予定

生命科学コース2年生対象の「生命」も3学期で終わる。最後に、生命科学に関連した分野の研究者、医師、薬剤師に講演をしていただく。

1月12日(火) 22回 講演(荒木正介:奈良女子大学理学部生物科学科)
1月26日(火) 23回 講演(岩尾康宏:山口大学大学院医学系研究科)
2月2日(火)  24回 講演(小阪美津子:岡山大学産学官融合センター細胞医学研究室)
2月4日(木)  25回 講演(渡辺伸一:福山大学 生命工学部 海洋生物科学科)
2月9日(火)  26回 講演(東優子:大阪府立大学人間社会学部社会福祉学科)
2月16日(火) 27回 講演(佐々木緑:重井医学研究所)
2月22日(月) 28回 講演(阿形清和:京都大学大学院理学研究科生物科学専攻)
2月23日(火) 29回 講演(山野由美子:神戸薬科大学生命有機化学研究室)

投稿者: 秋山繁治 日時: 12:45|コメント (0)

2010年01月14日

1月18日(月)「生命科学基礎」の西松伸一郎先生の講義内容(予告)

【題目】
生命の設計図・DNAに書いてあること、いないこと

【要旨】
生物に特有なからだの形や性質は、遺伝子DNAによって親から子へと伝えられ ています。DNAを調べると、遺伝のしくみだけではなく、生物の発生や病気が 発症するしくみを解き明かすことができます。近い将来、ヒトの進化もわかる ようになるでしょう。もしかしたら、あなたの未来もわかるかもしれません。 それってホント?・・・生命の設計図に何が書かれているかお話します。

投稿者: 秋山繁治 日時: 20:39|コメント (0)

2010年01月12日

福山大学生命工学部での生命科学実習Ⅰ(6月)の紹介

「生命科学実習」生命科学コース1年生対象で土曜日を利用して年3回実施します。今回は1回目の生物工学科での実習の様子をビデオで紹介します。

投稿者: 秋山繁治 日時: 09:00|コメント (0)

2010年01月11日

1月26日(水)授業「生命」の岩尾康宏先生の講義内容(予告)

【題目】
動物発生開始の仕組み:「卵はどのように“潮時(しおどき)”を知るか?」

【要旨】 
 卵と精子の融合によってできる受精卵は丸い一つの細胞のですが、細胞分裂(卵割)が始まると、多くの細胞ができて複雑な体を作るようになります。卵は、この「発生開始の時」をどのようにして知ることができるのか、そして、その後の盛んな細胞分裂から「体づくり」(細胞分化、形態形成)への切り替えの時はどのようにして決められているのかについて解説したいと思います。

投稿者: 秋山繁治 日時: 16:20|コメント (0)

オオイタサンショウウオの人工授精の実験開始

この連休から人工授精を始めた。野外では、同じサンショウウオ科のカスミサンショウウオも産卵が確認されている。オオイタサンショウウオのメスの腹部を観察すると卵が見られるので繁殖期に入っていると判断した。

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ゴナトロピンを注射

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採卵

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人工授精

投稿者: 秋山繁治 日時: 13:28|コメント (0)

2010年01月07日

高等学校理科での授業実践 「生命」を体感する授業

「生き物の観察から生命現象に感動する心を呼びもどす・アカハライモリを使った発生の観察」
清心女子高等学校教諭 秋山繁治

はじめに
 高校1年生の生物の授業で「生殖と発生」を教える中で、「ヒトの受精はどこで起こるか?」と生徒に質問したら、正解したのは29%だった。正解した生徒に情報源を聞くと、「中学校の保健体育」という答えが返ってきた。早速、中学校の保健体育の教科書を借りて調べてみると、「膣内に一度に射精される精子の量は、ふつう2〜4㎖で、その中の精子の数は約2〜6億にもおよびます。このうち、子宮の中を通り、たった1つの精子だけが卵管で卵子と合体します。これを受精と言います」という記載とともに、排卵から受精、着床までの大きな図が示されていた(東京書籍『新編保健体育』)。これをみると生徒が「中学校で習った」と答えるのも肯ける。
 しかしながら、一方で、約70%の生徒に「輸卵管(卵管)で受精する」ことが伝わっていないのも事実である。不正解だった生徒に聞くと「きちんと教えてもらった記憶がない」という。もし、卵子の受精からいろいろな成長段階を経て成体へ変化していくイメージを自分のからだでも起こりうることとして感じることができていれば、「輸卵管で受精する」と答えられたのではないかと考えてしまう。性についての学習は、いろいろな教科の学習が絡み合って身を結ぶものであり、いろいろな生物を材料に性を理解するための基礎知識を学べる理科という教科の役割は大きいと考えている。

生物の発生過程を学ぶことが大切
 私は生命現象をきちんと科学的に理解させることが理科では重要だと考えている。高校では、生物の発生(受精卵から成体になる過程)の教材としてウニとカエルが登場するが、両者とも一つの精子しか卵には入れないので、ヒトと同じである。しかしながら、他の動物、例えばイモリでは一つの精子が卵に侵入しても他の精子の侵入を阻止することなく、卵は複数の精子と受精(多精受精)する。卵細胞膜が精子の侵入を拒否する仕組みをもっていないので、多数の精子が卵内に侵入するのである。正確にいうと、精子の卵への侵入の仕方は種によって異なるのである。性教育では、生命の誕生を扱うときに「受精」に焦点を当てて語られることが多いが、受精の様式よりも受精後の発生過程の理解を重視した指導が好ましいと考えている。
 生物のからだは、一つの細胞が分裂を繰り返して、手や足などが次々に作られていく。人間を含めてどんな生物も発生過程を経て『生命』が誕生するのだということを理解することが重要だと考えている。生まれたときの性別の判断は外性器の形でなされるが、胎児の初期では同じ形をしていて、アンドロジェン(男性ホルモンの一種)・シャワーをあびると男性化するのである。このことを学ぶことは、「ヒトの基本は女性型で、初期の未分化な時に発生の方向を曲げられることによって男性ができる」ということを理解し、性の違いについて考える材料にもなると思われる。
 現在、私自身は、高校の生物の授業以外に、総合的な学習の時間の枠で性教育を盛り込んだ授業「生命」(高校2年生対象2単位)を開講しているが、その授業「生命」を成り立たせるための基礎知識は「生物」の授業に依存している。20年以上、HRを中心に性教育に関わってきたが、今回は、「生物」を教える立場で、どのように授業を展開してきたかを、生物の発生過程を生徒たちに楽しく学ばせ、考えさせる教材の開発例を通して紹介したい。

アカハライモリを使った初期発生の観察
 教材にはアカハライモリを用いた。アカハライモリは、北海道・沖縄を除く広い範囲に分布し、比較的容易に入手できる代表的な有尾類の種である。
 体外受精で、孵化まで透明なゼリーの中で成長するので、各器官が形成されるようすが観察しやすいことと、多くの教科書で材料として紹介されているカエルの仲間に比べて、卵が大きく、卵を扱う作業がしやすいという利点がある。
 また、胚の発生過程を観察する準備段階で受精卵を採取する必要があり、カエル類は、魚と同じ体外受精なので、人工的に受精させるか、産卵時に雄による抱接が必要である。しかし、イモリはゴナトロピン(性腺刺激ホルモン)を注射するだけで、受精卵を採取できる。今回は採取した受精卵(1匹で多い時は50個以上)を使って、発生過程の観察及び結紮実験をおこなうことを計画した。

実験の準備
 産卵には、前述のゴナトロピン注射による産卵誘発でおこなった。繁殖期のイモリは貯精嚢(総排出腔付近の各細管)に精子を保持(貯精後6カ月以上受精可能)し、産卵時に体内で受精させる仕組みになっている。産卵時を発生のスタート(受精時)と考えて観察することができる。
 注射したイモリを入れた水槽に細いビニール紐を入れておけば、その紐に卵を包む形で一つずつ産み付けるので、ピンセットでゼリーをしごくようにして、採取すれば卵を痛めることはない。また、卵を一個ずつ産むので、一匹の雌が産む卵であっても、発生開始に時間的なずれが生じるので、発生的に異なった段階の胚を観察することができる。孵化までに要する日数は、飼育水温が上がるにつれて短くなる。15℃で約35日、20℃で約20日である。

授業の展開
 授業は、①アカハライモリの特徴及び生態の理解(ビデオ教材を利用)、②初期胚の観察及びスケッチ、③各発生過程の理解(ビデオ教材を利用)、④胚の結紮実験の順に進めた。
 ①では、雌雄の区別、春の繁殖期と冬の越冬期の野外での様子と繁殖行動を紹介した。積雪下の水田側溝で多数のイモリが群れているシーンや、配偶行動(雌が雄の産み落とした精包を貯精嚢に取り込む)を見て、貯精の仕組みや受精のさせ方などに興味を示した生徒が多かった。
 ②では、アカハライモリの卵は直径約2㎜あるので、カエルの卵に比べて観察しやすい。観察には、生きた胚を用いた。発生初期に固定すると変形して細胞が変質するので、2細胞期や4細胞期は生きた細胞しか見えない。また、生きた胚はゼリー層も透明で、胚表面の細かい細胞まで見え、固定胚の観察に比べて比較にならないほど生徒の感動は大きい。
 ③では、教科書や副教材の図だけ見ていると、時間的な経過が把握できないので、今回作成した〝早回し〞のビデオ教材を使用した。孵化までの24日間を15分に短縮して編集してあるので、初期発生がいかに早く進んでいるかを体感し、各発生段階と所要時間の相対的な関係が理解できる。
 ④では、絹糸は3本の糸をよっているのを解して使った。糸でイモリの卵より少し大きめのループをつくり、その中央に卵をはめ込むように入れ、ピンセットで縛った。授業では15分程度と短く、成功は一割程度であった。放課後、もう一度試みた生徒が数人おり、好奇心をそそる実験だったようだ。

生徒へのアンケート
 生徒の自己評価をみると、「卵割からいろいろな器官に分化する過程が理解できた」、「発生の仕組みに興味をもった」がともに86%であり、学習の動機づけにはなったようだ。
 一方、技術的には、「実体顕微鏡の操作が身についた」が81%、卵の結紮は、「うまく縛れた」が62%と少なかった。しかしながら、生徒の感想に「今まで映像で見てきたイモリの胚を実際に見て、映像や写真通りに卵割の形が見られて、とても面白かった」、「胚をしばる実験をおこなって、発生学と言うのは普段の生活の中からアイデアが浮かび、様々な角度から発生をみる学問なのだと思った」などの声が聞かれた。技術的には難しい実験でも、授業への導入を工夫すれば、生徒にとって十分興味付けの効果があると実感できた。

まとめ
 発生教材として、カエルの仲間がよく用いられるが、受精率と胚の観察のしやすさでは、イモリの方が優れていると考えられる。ヒトなどの哺乳類の初期発生は体内で進み、ニワトリなどの鳥類の発生は輸卵管と卵殻中で行われるのでたやすく観察できない。それに対して、イモリなどの両生類は、受精から孵化までの過程が、透明なゼリー中で進むので、初期発生からすべての段階を観察できる。受精卵の縛り方によって双頭の幼生や別々に分かれて2匹のオタマジャクシになったりする結紮実験を通して、発生初期はその後の成長に大きな影響を与えることも理解できたと思われる。一卵双生児ができる仕組みも理解できる。
 また、サリドマイドは睡眠薬として妊婦のつわりや不眠症の改善のために多用され、四肢の発育不全を引き起こし手足が極端に未発達な状態(アザラシ肢症)で生まれるという悲劇を起こしたが、妊娠初期での薬物は胚発生に影響するということを再認識させることにも役立つと考えられる。また、今回の産卵誘発に使用したゴナトロピンは黄体形成ホルモンの代わりに不妊治療で使われる薬剤である。このイモリを使った実験は、薬剤の働きや副作用・薬害について考える機会も与えてくれる。
 ただ最後に、私たちが忘れてならないのは、イモリを野生生物の保護の観点から見て扱うということである。かつて、イモリは珍しい生き物ではなかったが、現在、個体数を急速に減少させている種の1つであるということである。行動範囲が狭く、また湿地という不安定な場所に生息しているため、人間の生活の影響が大きく、生息環境の改変やペットとしての捕獲によるダメージを受けているということである。
 21世紀は生命科学の時代だといわれている。現代の理系の分類では生命科学に関連した分野が多くなっていることに気づく。生命科学は私たちの健康や生活に密着したものになっている。「生物学」も従来のように動植物を対象としたものから、直接でなくとも人間を対象としたもの「生命科学」に変わってきている。
 しかしながら、ヒトを中心にすべてを考えるのではなく、人間も自然環境の一部であるという認識を忘れてはならない。人間を学ぶために必要な知識を動物から学ぶことも必要なのである。

投稿者: 秋山繁治 日時: 17:47|コメント (0)

2009年度 1~2月の「生命科学基礎」の予定

生命科学コース1年生は、2年生から取り組む課題研究に取り組むグループを3学期に選択しなければならない。「生命科学基礎」では、1学期・2学期にパソコンソフト、各種研究機器、デジタルカメラなどの使い方、プレゼンの仕方などについて学んできた。1月からは、課題研究のテーマに関連した講演を大学や研究機関の先生方にしていただく。

1月18日(月) 講演(西松伸一郎:川崎医科大学分子生物学教室)
1月25日(月) 講演(秦野琢之:福山大学生命工学部生命工学科)
2月1日(月) 講演(三浦郁夫:広島大学大学院理学研究科)
2月8日(月) 講演(津田良夫:国立感染症研究所昆虫医科学部第1室)
2月10日(水) 講演(伊藤敏幸:鳥取大学大学院工学研究科)
2月15日(月) 講演(橋本主税:JT生命誌研究館・大阪大学客員)
2月22日(月) 講演(富岡憲治:岡山大学大学院自然科学研究科)

投稿者: 秋山繁治 日時: 11:55|コメント (0)

2010年01月04日

今年は、干支ではネコ科の年だよね

今年の干支は、「トラ」です。「トラ」はネコ科です。ライオン、チーター、ジャガーもみんなネコ科です。1番小さくて弱そうなネコが代表して、「ネコ科」なんですよね。「干支を決める競争」も負けて、干支に入れなかったそうですが、同じネコ科のトラが入っているのでしから、今年は「ネコ科の年」と言えます。「科」や「属」の名は、その分類群で最もよく知られる属や種の名によって代表されるので、「ネコ科」なのです。うちのキジトラは、ネコ科ネコ属ヤマネコ種の1亜種「イエネコ」です。5歳になります。

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僕の手に噛みつくミイちゃん(キジトラ)

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ミイも強そう。メスです。


【干支を決める競争】
十二支はどうやって決まったのか。十二支は「鼠 牛 虎 兎 竜 蛇 馬 羊 猿 鳥 犬 猪」ですが、これに「猫」を加えた13種類で競争してきめました。競争の結果は、1着の「鼠」から12着の「猪」までが十二支になり、 「猫」は入れませんでした。それは、 「猫」はこのレースの日を間違えて失格になったそうです。その原因は、鼠が嘘をついたということで、今でも、猫は鼠を憎んで、追いかけまわしているということです。

投稿者: 秋山繁治 日時: 16:49|コメント (1)

2010年01月03日

全国学校飼育動物研究大会の発表要旨

岡山県内小学校の飼育動物の現状分析
鈴木美有紀 [指導教官 秋山繁治](清心女子高等学校・生命科学コース)

【研究背景と目的】
 学校で動物を飼育することの意義を考えるために、本校では先輩たちが総合的な学習の時間(授業「生命」)の課題として、1999 年から出身小学校を訪問して学校飼育動物についての調査レポートを作成することに取り組んできた。
これまでの調査で、小学校に何らかの小動物(学校飼育動物)が存在することが当たり前になってはいるが、生徒の立場からすると「意識する存在ではなかった」ということがわかった。過去の記憶としてほとんど思い出もなく、逆に、マイナスのイメージさえある状態で、動物にとっても好ましい状態にないことも明らかになった。そして、現状は、学校飼育動物の教育上の意味を問い直すことなく、ニワトリは鳥インフルエンザの影響や餌代などの負担、休日の世話が面倒なことなどが原因となって、小学校での学校飼育動物の数は減少していると推測できる。
そこで、私たちが学校飼育動物の現状を調査・分析して、教育関係者だけでなく、一般市民の皆さんにも「学校飼育動物の意義」を再考していただけるようなデータを提供したいと考えるようになった。これまで岡山県では、一般に公開された全小学校を対象にした学校飼育動物調査が実施されたことがないので、今回は現状を把握するためのアンケートを実施し、その結果を分析した。

【学校での位置づけ】
総合的な学習の時間(授業「生命」)の課題として実施し、結果は、本校の課題研究発表会(清心女子高等学校SSH研究成果発表会)で発表している。また、インターネットで、授業「生命」担当者のHPブログ上で、生徒の調査レポート及び実施内容、調査結果を公開している。

【具体的な実施内容】
 2008 年2 月~ 3 月にかけて、岡山県内の全小学校を対象に学校飼育動物についてのアンケートを実施した。並行して出身小学校での現地調査も行った。アンケートについては 2008 年8 月までにデータ整理、2009 年6 月までにデータ分析、調査結果をホームページに公開し、その感想なども参考にして、結果をまとめた。アンケートは436 校に配布し360 校から回答を得た(回収率82.6%)。

【結果】
① 動物の飼育状況と飼育している動物
 93%の学校で動物を飼育していた。最も多かったのはウサギで約64.7%。1 校あたり平均飼育頭数は3.7 頭、最高で40 頭飼育している学校もあった。魚類を飼っている学校は61.9%であった。
② 飼育動物の目的と授業での利用
80%が「生命尊重と責任感の学習」が目的。授業では、「理科」と「生活科」で主に利用されている。
③ 飼育をやめた動物
 飼育されなくなっているのはニワトリなど鳥類、次にウサギなどの哺乳類が特に多い。かつて鳥類を飼育していた学校の44.7%がやめている。飼わなくなった理由は、「死亡した」(45%・73 校)が最も多く、次いで「鳥インフルエンザの予防」(11%・17 校)であった。
④ 飼育上の諸問題
 平日は生徒と教師が共に世話をする場合が多いが、休日は教師のみで世話をする学校が約8 割であった。「死後の処理」については、大半は「埋葬」であったが、「ゴミとして処分」が19 校(6%)あった。
⑤ ウサギについて
ウサギの雌雄を区別できず、混在させて飼育している学校が半数以上である。雄の去勢を行っていない学校が多いので、増えすぎが問題になっていると考えられる。
⑥ 相談状況について
病気の予防・衛生管理に関心は高いが、約6 割が実際相談するまでには至っていない。鳥インフルエンザと飼育動物に関する正しい知識を得る機会もないまま、鳥類の飼育をやめたと考えられる。

【今後の課題】
① 現在、最も多く飼育されているのはウサギであるが、ウサギの生物的な特性に応じた飼育(繁殖しないように雌雄は隔離・雄の去勢)がなされていない場合が多いので、学校の担当の先生に生物的な知識を知っていただく機会が必要である。
②「長期休暇中の飼育」について、担当教師の負担に頼っている状況があり、地域社会の連携などを考える必要がある。
③ 鳥インフルエンザ、経費不足などで、小学校での飼育動物の維持が難しくなっている状況がある。
④「生命の尊さや責任感の学習」のために生活科や理科で利用しているという返答だが、児童にとって小学校時代の飼育動物の印象は希薄で、実際には関わりが少なかったと判断できる。
⑤ 一回の調査では、飼育状況の変化がとらえにくいので、5 年後、10 年後に再度調査する必要がある。
⑥ 幼稚園や中学校、高等学校についても、飼育動物について調べたい。

投稿者: 秋山繁治 日時: 20:32|コメント (0)

第12回 全国学校飼育動物研究大会(東京大学)

日時: 平成22年2月7日(日)午後1時~5時 (12:00開場 12:30受付開始)
会場: 東京大学弥生講堂 一条ホール(東京メトロ南北線 東大前下車徒歩2分)

【テーマ】 『継続する動物飼育とその評価』

【講演】「実践事例から見る動物飼育と評価」(宮下英雄 聖徳大学教授) 

【口頭発表】
① 岡山県内小学校の飼育動物の現状分析:鈴木美有紀・秋山繁治(清心女子高等学校・生命科学コース)
② チャボはみんなのお友達 幼児の体験教育:下郷奈緒子・向山陽子(学校法人大和郷学園大和郷幼稚園)
③ 飼育活動の課題と対策の一例 動物の変化と子どもの変化:奥山聡(東京都檜原村立檜原小学校)
④ 6年になる4年生の総合の学習の時間の学年飼育:北原祐子・斎藤弘子・杉山亜耶・高野富(東京都西東京市立保谷第二小学校)

【パネル発表】
① 学年動物飼育が動物に関する知識および心理的成長に与える影響 
小学4年時から6年時までの縦断研究から:中川美穂子(西東京市学校獣医師)・中島由佳(日本学術会議)・無藤隆(白梅学園大学大学院) 
② 獣医師会発行の学校への「動物飼育ポスター」福井県と愛知県獣医師会の活動
③ 学校の動物たちとともに育つ子ども達:辻川佳奈(大津市立瀬田東小学校)

【まとめ】
村山哲哉(文部科学省初等中等教育局 教科調査官)

参加費:500円(事前にご登録ください)      
参加申込み先:全国学校飼育動物研究会事務局 事務局長/中川美穂子
参加お申込みは上記案内チラシをご覧下さり(お名前・連絡先・ご所属)を明記してメールあるいはFAX0422-56-9086にてお送りください

対象:小学校・中学校・高等学校及び幼稚園の教職員、PTA関係者、教育研究者、獣医師、保護者、本研究会会員ほか関心のある方 約300名
後援:文部科学省 東京都教育委員会 神奈川県教育委員会 文京区教育委員会 横浜市教育委員会 川崎市教育委員会 心の東京革命推進協議会(青少年育成協会)  全国連合小学校長会 全国特別活動研究会 全国小学校道徳教育研究会 全国小学校理科研究協議会 全国小学校生活科・総合的な学習教育研究協議会  全国学級経営研究会 全国国公立幼稚園長会 全日本私立幼稚園連合会 東京都私立幼稚園連合会 社団法人日本PTA全国協議会 社団法人東京都小学校PTA協議会
東京都私立幼稚園PTA連合会 社団法人日本獣医師会 社団法人東京都獣医師会 一般社団法人日本小動物獣医師会  

投稿者: 秋山繁治 日時: 18:07|コメント (0)

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