2005年02月28日
高校生のときにコンラート・ローレンツの「ソロモンの指輪」を読み、小さい頃から動物が好きだったこともあり、動物行動学に興味を持ちました。そこで動物行動学を研究できる大学を探し、農学部に進学しました。 現在は、情報サービス系企業で購買の仕事をしています。購買といっても物を買うのではなく、ソフトをつくってくれる人を雇う(買う)仕事なので、動物行動学には直接関係ないのですが、人を見るという意味では行動観察の経験が役立つこともあります。生命科学は自分の中や外の環境に密接に関わっている分野です。そのため、生物や化学といった学校の勉強だけでなく、身の回りのこと全てについて興味を持ちどんどん吸収していってください。
朽木 太佳子
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:15|パーマリンク |コメント (0)
2005年02月21日
私にとって清心で学んだ6年間は有意義で楽しい日々でした。親身な先生方や温かい友人たちに恵まれて、いい思い出が沢山つまっています。理系に進もうと考え出したのは中学生のころだったと思います。医療に憧れを抱いていたこと、そして「資格を生かして働きたい」と希望していたこともあって、薬学部を進路に選びました。大学時代に、地元病院での実習で医療現場の空気を知り、所属した研究室では薬品開発にも携わり、「臨床」と「研究」の両方に触れることができましたが、とても貴重な経験だったと思います。私は現在、主人とともに調剤薬局を経営しております。薬局薬剤師の主な仕事のひとつに処方せん調剤があります。調剤は正確さとスピードが要求されます。薬は患者さんが飲むもの、間違いがあれば、それはすぐに患者さんの健康を損なうこともあるので、ミスがあってはなりません。 私の薬局では、散剤を服用されている患者さんが多く5・6種類混合する事もあるので、調剤自体はもちろん、できあがりの確認にも常に気を配っています。処方せんに医師が記した用法・用量自体に間違いないか、飲み合わせは問題ないか等のチェックも行います。これらを正確におこなうには、多くの知識が必要とされます。患者さんから薬や病気について相談を受けることもしばしばですので、国家試験にパスするだけでなく実際に働きだしてからこそ、新しい知識を身につける努力を常に怠ってはいけないなと、痛感しています。患者さんの中には、病気のせいで心に不安を抱えてしまっている方もおられます。薬や病気に対するアドバイスをさせて頂くだけでなく、患者さんの気持ちも受け止めて、安心してもらえるよう心がけています。そんな中で患者さんから納得とともに笑顔がこぼれた時が、私が薬剤師としてのやりがいを感じる瞬間でもあります。私の体験が在校生の皆さんのご参考になれば幸いです。今、高校時代という可能性にあふれたこのとき、日々充実して過ごされることを願っております。
大阪府寝屋川市 調剤薬局経営 加藤 量子
2003年 大阪薬科大学薬学部薬学科卒業
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:21|パーマリンク |コメント (0)
ついこの間、私の所属する研究室で、助教授によるマダガスカル旅行報告会が行われた。といっても、その助教授と京大の先生との2人旅を写真で紹介する程度の内容だった。たくさんの、マダガスカルの人々の生活と町並み、売られている牛、そして現地の野生動物、ワオキツネザルやインドリなどの原猿類にサギの仲間の写真。そしてそれらの写真の間に出てきたのが、ガイドの背中にへばりついたイグアナやヤモリ、昆虫たちであった。緑色の巨大なイグアナの写真が大きく映し出されたとき、研究室の人々の間にざわめきが走った。ある女性メンバーは、小さく悲鳴を上げた。「可愛い!」 人生において初めて蛇を見つけたのは、小学校の帰り道だった。川沿いの草むらに、縞々の蛇の背中がのぞいていたのを今でも覚えている。子供の頃の私はとても利口だった。蛇をもっと良く見たいという思いもあったが、蛇は咬む生物で、一部の蛇には毒があり、咬まれると危険であることをちゃんと知っていた。小学生の私は蛇を横目で見ながら足早にその場を立ち去った。次に蛇に出会ったのは中学生になった頃だったと記憶している。中学生にもなると、私は小利口になっていた。蛇はかむが、かまれて危険な蛇はごく一部であり、めったに出てこないことを知っていた。そうなると私の欲求を抑える理由は何も無い。今度は喜んで蛇を追った。そして当然咬まれた。今あの時のことを思い出すと、まるでそれ以降の私の、動物への対応を全て物語っているかのように見えてくる。今の私は小利口どころか、大馬鹿である。爬虫類も両生類も節足動物も、もちろん鳥や哺乳類、様々な軟体動物たち、異国の奇妙な植物たちには触れなくては気がすまない。残念ながら魚類には他の動物ほどの強い衝動を得られることは無いが、それら生物たちを実際に見たい、触れたいという感情がある。目の前の生物と私の知識とを比較して、触ったら有害という結果さえ出なければ触りにいく。たとえ有害であっても、何らかの方法でその生物をいじりたい。どうして自分の中にこのような感情があるのか、私には全くわからない。これからの人生、より様々な生物を見て過ごして生きたい。この感情におもむくまま、気が付いたら私は大学にいて、そしてさらに動物生態学の研究室に入っていた。
先ず大学に入った時点から、清心にいた時代と比べて当然、周囲には生き物に魅了されている人々が多かった。その中で私は、鳥を追いかけては他の大学生にひかれ、昆虫を平気で触っては他の女性に信じられないと言われ、さらには通りすがりの犬に夢中になっては、何故か同じ学科の友達にすら苦笑いをされてすごしてきた。私に影響されて,2人くらい生物好きに道を踏み外していったほどだ。そんな、比較的生き物が好きであるという事で疎外感を得ていた3年間から、研究室で聞いたイグアナへの感嘆の声は、ついに行くとこまで行ったという感動を私にもたらしてくれたのである。生物への不思議な衝動を持つ人たちが、こんなにも集った研究室にたどり着いたのだ。小学校の頃の自分から随分遠くまで来たものだと、感慨深く感じたものだ。
現在、私は先にも書いたとおり、生態学の研究室にいる。実験材料はマメゾウムシという、アズキや大豆などの豆につく害虫である。害虫とはいえ、駆除するために研究するのではない。ショウジョウバエのように、実験室で飼育され、モデル生物として系統が作られている。私がこれから卒業研究でやろうとしているのは、有性生殖を行う生物の、種分化の仕組みに関することである。こう書いていくと何だかとても格好いいのだが、実際はまだまだだ。実験を組み立てるために知らなくてはならないことはまだまだあるし、これから私の大嫌いな勉強もたくさんしていかなくてはならない。ちゃんとついて行けるかとても不安なのであったりする。なぜ自分がこの分野を選んでしまったのか、疑問を持ったりもする。それでも自分の中に、子供の頃から変わっていない感情はちゃんと存在していた。生き物を前にして感じる事ができるこの感情を、今はそれだけを信じて、自信の無さのあまり、簡単な方向へ逃げ出したくなるのを踏みとどまっているのである。
これから、こういった分野に進学を考えている方には、ぜひそのまま迷うことなく突き進むことをお勧めする。友人がなかなかの名言を教えてくれた。こういう分野は、やろうと決めたらそのまま立ち止まらずに突き進むべきである。疑問を感じて立ち止まってしまうと、もう進めなくなる、と。私は一度立ち止まりかけて、また走り出そうとしている状態である。確かに、止まってしまったら走り出すのには莫大なエネルギーが必要だ。ぜひ皆さんには立ち止まらずに進んでほしい。そして万が一、やりたいことと違った時には、いくらでもやり直して走ってほしい。当然、その過程にある大学受験は、あくまでも過程でしかないことも知って欲しい。私が受験生の頃には、まるで大学受験を人生の目的に考えているような人たちはたくさんいたし、予備校などでは大学に落ちると人生の失格者であるような雰囲気であった。けれど本当は、大学とはそんなところではない。大学の同級生にはたくさんの浪人生がいる。研究室にはすでに子持ちの院生がいる。そんなことはたいして気にされない。問題とされるのは、むしろどれくらいやりたいことに対して努力したかである。もし、生物や物理や化学,地学,農学に看護士,医学など、自分のやりたいことがあるのであれば、ぜひ様々な過程に迷う事無く、突き進んでもらいたいのである。
筑波大学 第二学群生物学類 4年次 基礎生物学コース所属 森藤倫子
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:19|パーマリンク |コメント (0)
生徒さんの感想、読ませていただきました。あんな、へたくそなお話で、こんなに感想をもらえてうれしいです。薬のこと、自分の体のことについては、高校生の皆さんもぜひ興味をもってもらいたいです。実際の現場で、妊婦、授乳婦の方たちからの薬に関する問い合わせは、特に今、風邪やインフルエンザの流行っている時期は多く、もっと知識をもってほしいと思うことがたびたびです。
(講義後の質問:副作用について)-----講演が終わって疑問に思ったことがあります。薬には副作用があるっていうのは知っていますが、必ずその副作用が作用しますか。例えば薬を貰う時よく「副作用として眠くなります」と薬剤師の方に言われますが一度も眠くなったことはないんです。…やはり人によって違うのでしょうか。
(答え)副作用の出方は、薬によって異なりますし、1つの薬にもいろいろな副作用があるのがふつうです。眠気やのどの渇きといった軽い症状から、命にかかわる重い副作用まで、程度もいろいろです。人それぞれの体質にもよります。アレルギー体質の人、腎臓や肝臓の悪い人、高齢の人などは副作用がでやすいです。また、多く飲みすぎれば当然副作用が出やすくなります。たとえば、風邪薬に含まれている抗ヒスタミン剤という薬には眠気の副作用があり、車の運転や機械の操作をするときに注意してもらうため、その副作用を伝えますが、おそらくこのことだと思います。副作用はあっても自覚症状としてあらわれることもなく、病気の症状がおさまり、薬を飲むのをやめたら、薬が体外に排出され、副作用はまったくなかった(ように感じた)・・という人も中には居るでしょう。また、治療のために許容される副作用もあります。軽い副作用の場合、注意をしながら飲み続けたほうが、よい結果につながることもあるのです。大事なのは、医師、薬剤師から説明された飲み方、飲む量(用法・用量)を正しく守ること。これが一番大切です。以上が質問に対するお答えで す。
妊娠と薬についてのコメントがやはり多かったですね。ひとつ生徒さんに言い忘れたことがありました。たとえ妊娠中何らかの原因で障害のある子供が生まれてきたとしても、そういったお子さんを立派に育てているお母さん方、たくさんいますよね。障害のある子供さんも明るく幸せに暮らしています。このことも皆さんにしっかり理解しておいてもらいたいです。
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:44|パーマリンク |コメント (0)
2005年02月08日
The ones and zeros in the table compiled by Donna Nelson don't come as
much of a surprise. But they are a stark reminder that the overwhelming
majority of physics professors at top US universities are still white men.
Earlier this year, Nelson, a chemistry professor at the University of
Oklahoma, surveyed the makeup of faculty in chemistry and chemical
engineering by rank, race, and gender for the country's 50 best-funded
universities. Now she has done the same for physics.
The 50 universities surveyed have a total of 1987 physics faculty members.
The full data can be viewed online at
http://www.awis.org/statistics/physicsTable.html. Here are some highlights:
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Of the physics faculty members at the 50 universities, 131, or 6.6%, are women.
Twelve physicists at the 50 universities, or about 0.6%, are African
American. They are all men.
Half of the 10 Hispanic physics faculty members are women.
There is one Native American physics professor at the universities
surveyed; he is at Yale University.
Asian Americans represent 11.2% of the physics faculty; of those, about 10%
are women.
"Nelson's data agree pretty well with ours," says Rachel Ivie of the
American Institute of Physics's statistics division. (AIP's most recent
report on employment by gender and race, 2000 Physics Academic Workforce
Report, is available on the Web at
http://www.aip.org/statistics/trends/reports/awf01.pdf.) "What Nelson has
that we don't is women by race and the breakdown by rank," says Ivie. Most
black academic physicists are at historically black colleges and
universities, Ivie adds. "The question is, Why are they there? Are they not
going to the top 50 universities because they don't get offers, or because
they choose not to? I don't think anyone knows the answer."
Nelson, who is one quarter Native American, started doing her own surveys
after seeing one that showed the breakdown of chemistry faculty by gender
and wondering why it didn't look at minorities. She compiled the data by
sending out questionnaires and then following up aggressively. When
universities didn't respond, she says, "We got the information from the Web
and from talking to people in the department. That's how we got a 100%
response rate." Physics, she adds, "is doing a pretty good job in using the
available female base, but it lags in hiring minorities." One surprising
result, Nelson says, is that chemical engineering outstrips both chemistry
and physics in hiring from their respective pools of African American PhDs.
"My students were extremely interested in the surveys," says Nelson. "I
think the females have been taught they will have a full chance, and they
expect it. And when they see this sort of statistics, they are even more
outraged than professors. All I am asking is for people to listen--and not
to punish females and minorities when they try to discuss the disincentives
for going into these fields."
Toni Feder