2011年12月30日
秋の時期は、廊下(外気温に近い条件)で餌をやっていたアカハライモリを、5℃の恒温器で春までお休みさせます。その間は、餌はやりません(自然界では、3℃くらいの水温で越冬している)。これまでに得たエネルギーで乗り越えて欲しいです。
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:52|パーマリンク | コメント (0)
2011年10月18日
ZOOLOGICAL SCIENCE 28: 758–763 (2011)
Evidence for True Fall-mating in Japanese Newt Cynops pyrrhogaster
Shigeharu Akiyama, Yasuhiro Iwao and Ikuo Miura
The mating season of Japanese newt Cynops pyrrhogaster is generally thought to occur once a year in spring to early summer, during the months of April to June, as in many other Japanese amphibians. However, in fall, from September to October, we often observed breeding colored males demonstrating a mating behavior with females in the field. In this study, in order to identify their true mating season, we anatomically and histologically investigated the annual maturation cycle of gonads and reproductive organs, including cloacal spermathecae in females, and, using a molecular marker, identified the seasonal origins of sperm, which are released in spring to perform insemination. We found that, in fall, ovaries are somewhat immature, while the testes were mature and the sperm already stored in the deferent ducts. Females stored a significant amount of sperm in around 80% of the spermatechae examined in October and 100% in December. When artificially ovulated in March before contact with male partners after hibernation, the females spawned fertilized eggs and these developed normally. Finally, we identified heterozygous genotypes of the visual pigment gene for the two different population types in the embryos, which were derived from a female who established contact with males of the same population in fall and then switched to males from another population until oviposition in spring. We therefore, conclude that the true mating season of this species occurs from fall to early summer, interrupted only by winter, and lasts six months longer (from October to June) than generally believed.
Key words: fall mating, newt, spermathecae, sperm, maturation
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:35|パーマリンク | コメント (0)
2011年06月17日
6月17日の山陽新聞に、本校の秋山繁治教諭のアカハライモリの貯精嚢についての研究が、「雌のアカハライモリ独特の繁殖行動・秋にも交配精子保存」というタイトルの記事で紹介されました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:53|パーマリンク | コメント (0)
2011年05月03日
5月の連休から岡山県北部のアカハライモリが雪解けとともに水田にその姿をあらわすようになります。


雪解けした水田
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:32|パーマリンク | コメント (0)
2011年04月09日
実験に使うアカハライモリを採取にいったが、雪に覆われていて調査は不可能であった。例年より、積雪が多かったということだ。久しぶりに野外でアカハライモリに会えると考えたが・・・・・、また、次回探すことにした。


水田にイモリの姿はない

木々は根元を雪覆われ

まだまだ雪は深い
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:32|パーマリンク | コメント (0)
2010年10月10日
【要旨】
アカハライモリの秋から春にまたぐ多重交配について
−両季節の精子が受精に利用されている遺伝学的証拠−
The multiple mating of Japanese fire belly newt in spring over fall:
Genetic evidence for insemination with the spermatozoa incorporated in both seasons
○秋山繁治(清心女子高校)小泉雄紀・三浦郁夫(広島大学・大学院理学研究科・両生類研究施設)
アカハライモリ(Cynops pyrrhogaster)の野外における繁殖期は基本的に春(4月から7月)であるが、実際には、秋(10月11月)にも配偶行動を観察することができる。本研究では、この秋交配が春同様、真の交配であるのかどうかを検証するため、解剖学的及び遺伝学的調査を行った。
まず、組織学的に一年間の貯精嚢中の精子の状態を調べると、8月9月にはほとんど精子が見られず、卵巣にも成熟した卵が少ない。したがって、8月までに繁殖期は終焉し、そこから新たに次の繁殖可能な状態に向かうと考えられる。実際、10月にはホルモン注射による産卵誘発で受精卵が得られたことから、秋には既に精子が取り込まれ、卵も生理的に受精可能な状態に達していることがわかった。
次に、秋に取り込まれる精子と春に取り込まれる精子を区別するため、生息地の異なる個体(岡山産と大分産)を材料に用い、視物質遺伝子の配列の違いを同定してマーカーを確立した。そして、2つの集団の雄を秋と春、それぞれ別々に導入して、産まれた受精卵の遺伝子型を解析した。その結果、1)秋の精子は春まで受精能を維持しているが1年は持たないこと、2)秋と春の精子は両方が使われるが、使用パターンは個体によって異なることが判った。以上から、アカハライモリの交配は、本来、秋に始まって春まで続く長いものであるが、そこに冬眠が挟まった結果、現在のような二重の繁殖形態になったと考えられる。また、春の精子の取り込み率は卵の受精率とは無関係であることも判明した。


ポスター発表
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:06|パーマリンク | コメント (0)
2010年09月19日
合宿中の生命科学コースの生徒にアカハライモリの解剖を体験してもらった。体験といっても、生殖腺の変化を調べる前段階の標本作成だ。♂♀1匹、卵巣と精巣を摘出して観察した。


取り組んだのは3人(もう一人は別の場所)

卵巣が見える
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:20|パーマリンク | コメント (0)
2010年09月13日
猛烈に扱ったこの夏、岡山県の平均気温は過去最高。今日は、月に一回の県北での調査で、実験用のイモリを採取に行きました。必要最少限に捕獲は抑えて、♀5匹、♂5匹。いつもはたやすく見つけることができるのですが、水田の水がない状態になっていて、渓流の中を探してやっと見つけることができました。イネは穂を垂れ、川岸には、穂を出したススキが群生していました。


穂を垂れたイネ

穂を出したススキ

イモリを見つけた渓流

川底を移動するイモリ
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:02|パーマリンク | コメント (0)
2010年09月04日
アカハライモリの幼生の尾部を使って、DNA抽出作業をキアゲンのキットを使って行った。生徒は午前中文化祭の準備をしていたが、午後から来てくれ、夕方まで細胞を磨り潰す作業などに取り組んでくれた。今日の作業で、83個体のDNAサンプルを取ることができた。DNAが抽出できた段階までいかないと、保存が聞かないので、最終的な作業は夜中までかかったが、「そんなに時間がかかるのか」とクレームがでるのが高校現場で、大学のようには理解してもらえない悲しさがある。しっかりとしたレベルの研究成果を出したいという気持ちを保ちながら、生徒とともに誠実に研究に取り組んでいきたい。

投稿者: 秋山繁治 日時: 23:07|パーマリンク | コメント (0)
2010年07月25日
岡山市内では35℃くらいで猛暑になっています。山間部でも気温で31℃でしたが、水田では、生き物が元気に活動していました。


トノサマガエルの子ども

ミミズ

アカハライモリ
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:11|パーマリンク | コメント (0)
2010年07月19日
DNAレベルで、地域の差異を区別できるようなマーカーを探せたので、それを使って、次のレベルの実験に入っている。


DNA以外の成分を分解

DNAを精製

PCRでDNAを増やす

電気泳動にかける
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:21|パーマリンク | コメント (0)
2010年03月16日
岡山県北部のアカハライモリは、まだ活動していませんでした。水中にイモリの塊も見つけましたが、捕獲すると背を反らしたような姿勢で動かないので、配偶行動をすることはないと考えられます。


水路はシャーベット状

捕獲したアカハライモリ
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:08|パーマリンク | コメント (0)
2010年01月07日
「生き物の観察から生命現象に感動する心を呼びもどす・アカハライモリを使った発生の観察」
清心女子高等学校教諭 秋山繁治
はじめに
高校1年生の生物の授業で「生殖と発生」を教える中で、「ヒトの受精はどこで起こるか?」と生徒に質問したら、正解したのは29%だった。正解した生徒に情報源を聞くと、「中学校の保健体育」という答えが返ってきた。早速、中学校の保健体育の教科書を借りて調べてみると、「膣内に一度に射精される精子の量は、ふつう2〜4㎖で、その中の精子の数は約2〜6億にもおよびます。このうち、子宮の中を通り、たった1つの精子だけが卵管で卵子と合体します。これを受精と言います」という記載とともに、排卵から受精、着床までの大きな図が示されていた(東京書籍『新編保健体育』)。これをみると生徒が「中学校で習った」と答えるのも肯ける。
しかしながら、一方で、約70%の生徒に「輸卵管(卵管)で受精する」ことが伝わっていないのも事実である。不正解だった生徒に聞くと「きちんと教えてもらった記憶がない」という。もし、卵子の受精からいろいろな成長段階を経て成体へ変化していくイメージを自分のからだでも起こりうることとして感じることができていれば、「輸卵管で受精する」と答えられたのではないかと考えてしまう。性についての学習は、いろいろな教科の学習が絡み合って身を結ぶものであり、いろいろな生物を材料に性を理解するための基礎知識を学べる理科という教科の役割は大きいと考えている。
続きを読む "高等学校理科での授業実践 「生命」を体感する授業" »
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:47|パーマリンク | コメント (0)
2009年08月20日
解剖用のイモリを採取するために県北に行った。水田はいつもより少なかった。かろうじて川の中で必要数が確保できた。ススキも穂を出し始めているのを見ると、秋の気配がせまっているのを感じる。


稲穂をだしている

ススキ

クマシデ

クリ
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:33|パーマリンク | コメント (0)
2009年06月24日
アカハライモリのメスを解剖した。解剖する前に麻酔をするが、その時点で総排出口から卵がのぞいている場合が10匹中4匹、輸卵管内に卵をもったものが10匹中4匹いた。卵巣中の卵が未発達な状態なことを考えると、繁殖期が終わろうとしていると考えられる。


輸卵管の中に卵が・・・。

卵黄が少ない未発達な卵が多い。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:42|パーマリンク | コメント (0)
2009年06月20日
今日は、今年一番の暑さ、九州は35℃、広島は30℃。しかしながら、県北の水田に手を入れてみると驚くほど高温ではなく、水田をアカハライモリが歩いていた(高水温になると水田には姿を見せない)。それから、産卵を様子を調べたが、イネの先を折ったようなものがない。メスもまだ腹が大きいので、最盛期に至っていないのではないかと感じた(この時期には終わっていると考えていた)。


集まって塊をつくっている

アカハライモリの雌

アカハライモリの雄
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:29|パーマリンク | コメント (0)
2009年05月05日
アカハライモリの生殖腺の観察をするためのサンプルを採取しに、繁殖地に向かった。流れのある渓流にもいるが、産卵には水田近くの水溜りを使うが、今回、卵は確認できなかった。サンプルは無事に採取できた。


アカハライモリ雄成体

アカハライモリ雌成体
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:14|パーマリンク | コメント (0)
2009年03月18日
雪が掘れずに前回はアカハライモリが採取できなかったが、今回は天気に恵まれ、気温も高くなり、何とか雪を掘って、水田で数十匹が集まった”イモリ玉”を見つけることができた。

投稿者: 秋山繁治 日時: 20:15|パーマリンク | コメント (0)
2009年03月15日
アカハライモリを採取するために県北に向かった。今年は暖冬で雪は少ないだろうと考えたのがあまかった。水路は雪に覆われていて、その雪が雨で締まっていて非常に硬かった。スコップで掘り起こすことができず、採取を断念した。次回は重装備で・・かならず採取すると決意した。3月の生殖腺のデータが少ないので・・積雪という障害に負けたりしません。


水田は雪で覆われ

木の枝に氷柱が付着
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:36|パーマリンク | コメント (0)
2008年10月31日
生物は、イモリの卵の結紮実験を中心に扱った授業を公開した。イモリの生態の説明→ビデオ教材→幼生や胚の観察→結紮実験の順に授業を展開した。多くの中学校や高校の先生方に参観していただいた。
【教材観】
動物の発生は、「生殖」の結果として、次代の成体になっていく過程であり、その生物を本当の意味で理解するには、その種の特徴を理解する必要がある。発生を観察する教材として多くの教科書がカエルを扱っているが、ここでは発生学史上の有名な実験の多くがイモリの仲間を使ってなされていることと、環境教育の視点(有尾類の保護が問題になっている)を考慮して、アカハライモリを利用することにした。胚の観察だけでなく、シュペーマンの実験の一部を体験することによって、歴史的な実験への親しみを喚起することを目指した。アカハライモリでは、成体を殺傷して精巣を摘出することなく、雌個体へのホルモンによる産卵誘発だけで受精卵が得られ、また、管理の仕方によれば年間を通して利用できるので、発生の実験材料として優れていると考えられる。
【生徒の実態】
2006年から、医学・薬学・理学・農学系(生命科学関連分野)への進学を支援する「生命科学コース」を設定した。対象生徒は、生命科学コースとしての3回目の入学生(高校1年生)である。生物学への興味関心が高い集団であるが、実体顕微鏡による観察は今回で二回目で、技術は未熟な状態である。
【指導の留意点】
イモリの胚を観察に利用するという視点だけでなく、岡山県内の繁殖地での調査映像などを使って、その生物の種としての特徴や生態を意識させるように工夫した。


まず、発生の過程をビデオで確認

タイムラプスで記録した自作ビデオ教材

実体顕微鏡で幼生や胚を観察

イモリ胚を縛る実験
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:08|パーマリンク | コメント (0)
2008年10月27日
県北はずいぶん寒くなって、ウルシも真っ赤に紅葉する季節になった。10月31日のSSH成果発表会の研究授業で”アカハライモリの胚”を使った実験をするので、アカハライモリ採取に挑戦した。なかなか見つからなかったが、なんとか実験に必要な数だけ確保した。気になったのは、アスファルトの道路上に自動車に轢かれた個体を複数確認したこと・・・・。この季節にも陸上をかなり移動していることが推測される。


自動車に轢かれたイモリ
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:31|パーマリンク | コメント (0)
2008年09月16日
今日は文化祭の代休で学校がないので、ゆっくり県北でアカハライモリを探した。10月31日のSSH発表会での研究授業でもアカハライモリを使った授業を公開することを考えているので、教材の確保のためにも必要な調査だ。県北は、すでに稲刈りを終えた田んぼもあり、道路脇にはススキが目立つようになっていた。まさしく秋の装いだ。


稲刈りを終えた水田

アカハライモリはいましたよ

道路で車に轢かれたイモリ
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:45|パーマリンク | コメント (0)
2008年05月17日
アカハライモリが産卵を開始した。最初に確認したのは、5月14日で、今日も産卵を確認した。人工の水草(ジェックス・プランツドームのハイグロ・ミニ)に産み付けていた。野外では、稲の葉先を丸めて折りたたむように卵を挟んで産むので、ホームセンターで似たような模造の水草を選んで、水槽内に設置しておいたら、ちゃんと産みつけてくれた。


アカハライモリの卵

ほかのタイプの模造水草にも産卵
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:22|パーマリンク | コメント (0)
2008年04月13日
雪解け直後の岡山県北のアカハライモリの観察に出かけた。まだ、林の中には積雪が残っているので、水温はかなり冷たいが、水田近くの日当たりのよいところでは、すでに配偶行動が見られた。4月中旬に行動を始めるものもいるということだ。一方、水温の低い泥の中には、まだ硬直したような状態のものもいた。今が、イモリの行動の始動期といったところだ。


フキの花も見られる

配偶行動も見られる

まったく動かない硬直した個体
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:18|パーマリンク | コメント (0)
2007年11月23日
2月3日に捕獲し、マイクロチップを注入し、2週間経過を観察し、チップの脱落がないことを確認したアカハライモリ40匹を放流した。


調査地の水田では畦に積雪

放流した後、発泡スチロールの板をかぶせて防寒

雪で遊んでいる子どももいた
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:49|パーマリンク | コメント (0)
2007年11月18日
以下の日程で行われた。「マイクロチップを使ったアカハライモリの水田付近での移動の追跡の試み(Tracking of Cynopus Pyrrhogaster with micro chip in paddy fields)という題目で、ポスター発表した。
17日(土) 一般講演(口頭・ポスター),懇親会
18日(日) 一般講演(口頭・ポスター),シンポジウム,総会,自由集会
場所が沖縄ということもあってか、昨年より参加者も多く、琉球大学の先生方の尽力もあって活気ある大会になった。


ポスター発表はロビー

教科書検定についての学生の看板
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:39|パーマリンク | コメント (0)
2007年11月17日
マイクロチップを使ったアカハライモリの水田付近での移動の追跡の試み
Tracking of Cynopus Pyrrhogaster with micro chip in paddy fields
秋山繁治(清心女子高)
動物の生態調査に、標識再捕法が使われるが、両棲類の標識方法として、カエル類には指切り法がよく使われてきた。この方法はカエル類には有効であるが、イモリ類のように再生力がある動物には使用できない。アカハライモリは腹部の模様による個体識別が行われているが、本研究は、多くの個体を確実に識別できる手段として、マイクロチップを体腔に入れる方法を使った。2001年6月から、岡山県苫田郡鏡野町の河川へ流れ込むコンクリート製側溝がある水田地域で、マイクロチップで標識した個体を放流し、再捕獲した位置を記録した。
調査水田で捕獲数が最も多かったのは、2002年・2003年ともに、積雪が溶けた4月(田に水が張られる前)と積雪前の11月(米を収穫した後)で、側溝(長さ54m)内で1,000匹を越えていた。標識した個体の移動に関しては、側溝内を移動し、側溝から河川の出水口へ流されたものは元の側溝には戻らないと考えていたが、一部戻っていることが確認できた。中でも最も移動したのは、河川の出水口で見つけた個体が70m離れた側溝で確認できたものである。また、約2m高い位置にある土手の道路を挟んで反対側にある水田に移動しているものもいた。アカハライモリは、陸上を移動することによって、水田側溝から河川への出水口に出た場合でも、流されてしまうのではなく、土手や道路を越えた水田地域に移動していることがわかった。なお、2001年に放流した標識個体185匹で、2007年11月に再捕獲できたのは10匹(5.4%)であった。


生物部の生徒もイモリの捕獲調査に協力
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:49|パーマリンク | コメント (0)
2007年06月28日
アカハライモリのDNAを抽出した後、PCRにかけたものを材料(27匹分)にし、電気泳動でバンドに分かれるかを確かめた。結果は残念ながら、バンドが明瞭に見えなかったので、次回条件を変えて実験することにした。


軽く遠心分離機にかける

マーカー、サンプルをゲルの溝に注入

電気泳動装置の電源を入れる

紫外線を照射して撮影する
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:50|パーマリンク | コメント (0)
2007年06月07日
先週、アカハライモリの切断した尾の細胞から採取したDNAをApplied BiosystemsのPCRsystem9700を使って、PCR法で処理した。


PCRの機器について川崎医大西松先生が説明。

準備完了。

イモリのDNAをPCRにかける。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:48|パーマリンク | コメント (0)
2007年06月01日
アカハライモリの精子を、普通の光学顕微鏡、位相差顕微鏡、微分干渉顕微鏡で撮影した。


位相差顕微鏡の画像

微分干渉顕微鏡の画像
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:28|パーマリンク | コメント (0)
2007年05月31日
イモリの尾を切断して、タンパク質分解酵素を加えて、DNAオーブンで処理、その後二週間放置していたサンプルからフェノールとクロロフォルムで処理して、DNAを取り出すところまで行った。


尾の形がない

フェノールとクロロフォルムで抽出

攪拌した後、遠心分離機でDNAが溶けている層を分離

2層に分離
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:26|パーマリンク | コメント (0)
2007年05月05日
子どもの日に県北のイモリ調査に行った。目的は、2001年からマイクロチップをイモリ体内に注射して、寿命や行動範囲を見ているので、マークした個体を最捕獲して確認することと、イモリの雌雄の決定遺伝子を調べる実験を開始するので、材料としてのイモリを捕獲することだった。捕獲したイモリの中に、尻尾を失って再生した形跡のあるイモリを見つけた。


数百匹のイモリは再捕獲。そのその後、放流。

後足に近い部分から再生している。
※ 学術振興会の科学研究費でマイクロチップを注射している。経費は1チップが800円なので、もし業者などが僕の調査場所でイモリを捕獲すると研究に致命的なダメージなるので、すごく心配している。沖縄のシリケンいもりなどは、かなり捕獲圧が高く、生息地にダメージを与えているそうだ。
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:05|パーマリンク | コメント (0)
2006年09月16日
久しぶりに卵巣、輸卵管、総排出腔付近の組織をととるためにアカハライモリの解剖をした。午後9時、誰一人いない高校の生物教室で解剖している様子は、不気味かもしれませんが、久しぶりに落ち着いて取り組めたという充実感を感じた。文化祭、体育祭が終わって、本格的に勉強できる季節になってくる。放課後、生徒に少しずつ実験を体験させてみたいと思う。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:27|パーマリンク | コメント (1)
2006年06月22日
6月14日に県北でアカハライモリの卵を確認したので、生物教室の水槽に人工水草(ビニール製で、卵を包みやすいようにハサミで切れ込みを施したものを使用)を入れておいたところ、卵を3個確認した。野外で採取した雌を解剖してみると輸卵管の中に4個の卵があり、今が産卵の最中の時期にあることがわかる。


水槽の状態
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:30|パーマリンク | コメント (0)
2006年06月14日
アカハライモリの貯精嚢を調べるために、雌を捕獲しに、岡山県北部に出かけた。5月上旬では、雌雄が配偶行動していたが、この時期は群れてはいるが、配偶行動はみられない。水田を注意深く見ると、はの間に産み付けられた卵を見つけることができる。


折りたたまれた葉の間に産卵する。
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:33|パーマリンク | コメント (0)
2006年03月29日
アカハライモリの貯精嚢精子の季節変動
秋山繁治(清心女子高等学校,山口大学・理工・自然共生)・岩尾康宏(山口大学・理工・自然共生)
アカハライモリ(Cynops pyrrhogaster)の雌は雄から受け取った精包(精子)を貯精嚢内に蓄え,産卵時に未受精卵を総排出腔内で受精させる。産卵期は4月から7月であり、この時期に配偶行動が見られる。
一方、秋(10月頃)にも配偶行動がみられ、晩秋からホルモン注射によって雌は受精卵を生む。
これらは,雄から雌への精子の受け渡しが本来の繁殖期以外にもおこなわれている可能性や,渡された精子が雌の貯精嚢中でかなり長期間にわたり受精能を保持していることを示唆している。今回、貯精嚢中の精子数の変動、卵巣及び精巣組織の季節変化を詳しく調べ,ホルモン注射による産卵誘導により貯精嚢中の精子の受精能保持期間の確認をおこなうことで、有尾両生類での体内受精のしくみを詳しく
調べた。 岡山県上斎原村の河川と水田側溝に生息する個体群を1999年9月から2000年9月まで調査した。卵巣重量は産卵期の4~5月に最大となったが、精巣重量は精子形成中の8~9月に最大となった。10月頃から輸精管の精子を放出できる雄個体が見られた。雌の貯精嚢の精子数は繁殖期後の8月から10月にかけて最も少なくなった。5月に受精卵を産んだ雌を12月まで雄から隔離して屋外で飼育した場合,新たに受精卵を産むことはできなかったので,夏期に貯精嚢内の精子は受精能を失うと考えられる。一方,野外から採集した雌は冬期にもホルモン注射により受精卵を生むので,雌は秋の配偶行動で精包を取り込んでいると考えられる。5月に受精卵を産んだ雌を低温(4℃)で保存すると12月に受精卵を生んだので,低温下では精子は7ヶ月以上受精能を保持すると考えられる。これは秋に受け取った精子が春まで受精能を保持できることを示している.一方,4月でも貯精嚢に精子が見られない雌を確認したので,より確実な受精のために春に新たに受け取った精子が使われるものと考えられる。
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:05|パーマリンク | コメント (1)
清心女子高等学校 秋山繁治
生態調査の方法
生態調査では,標識再捕法がよく使われてきた。標識再捕法は,調査地域の個体群の一部を捕獲し,標識をつけてから放し,再捕獲して,再捕獲したときの標識個体の割合から全体を推定する方法としてよく知られている。また,一定の時間を経過した後の再捕したときの位置情報から,移動方向や距離を調べることによって,季節移動のパターンなどを調べるのに使われてきた。標識は,昆虫では頭部や翅の一部に印をつけたり,ヘビでは鱗の一部を切断したり,カメでは甲羅に穴をあけたりする。両生類のカエルでは,指切り法(Toe Clipping:左右前肢及び左右後肢の指を切断して個体識別する方法)がよく使われてきた。この標識法の他に,最近になって,マイクロチップを埋め込む方法,色素を注入する方法(注1),発信機を装着する方法などの新しい手法が開発されてきている。
続きを読む "マイクロチップを使ったアカハライモリの生態調査" »
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:05|パーマリンク | コメント (0)
2002年07月01日
イモリについて
「イモリ」は、漢字で「井守」と書きますが、「井」が「井戸」や「水田」を表すことから、「井戸を守る」「水田を守る」の意味で名付けられたといわれてきました。井戸や水田付近で多くみることができたからその名がついたのでしょう。現在でもイモリは池や水田側溝、小川のゆるやかな流れの所、山地の湿地、といった水辺周辺で生息しています。体長(全長)は成体で雌が10~13cm、雄がやや小型で8~10cm。本州から九州まで広く分布していますが、日本固有種のアカハライモリの北限地である下北半島がイモリ科全体の北限にもなっています。岡山県では、県中部から北部にかけて多く分布しています。
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:30|パーマリンク | コメント (4)
1998年01月21日
昨年10月に捕まえた県北で捕獲した。そのイモリの雌の卵巣が成熟しているかどうかを確かめるためにホルモン注射で強制産卵させた。卵は正常に発生して、今、変態を終えて上陸しそうになっている。オオタマジャクシの状態は、サンショウウオの幼生と区別しにくいが、変態前には黒ずんできて、顔の周辺に特徴がある。